ディオファントスの墓碑文に似た年齢問題は、一見すると複雑そうに見えますが、実は『人生全体を文字で置いて方程式を作る』だけで解けます。中学2年生でも理解できるように、なぜその式になるのかを順番に説明します。文章題が苦手な人は、まず出来事を時系列で整理することから始めましょう。
まずは人生全体をx歳と置く
このような問題では、求めたい年齢を文字で表します。
男が生きた年齢をx歳とすると、墓碑文の内容をすべてxを使って表せます。
| 出来事 | 期間 |
|---|---|
| 母と暮らした期間 | x÷6 |
| その後ひとりで過ごした期間 | x÷5 |
| 結婚後、息子が生まれるまで | 2年 |
| 息子が生きた期間 | x÷2 |
| 息子の死後、妻が亡くなるまで | 1年 |
| 再びひとりで過ごした期間 | x÷10 |
これらを全部足したものが男の人生全体なので、合計はx歳になります。
なぜ息子の期間がx÷2になるのか
この問題で最も混乱しやすいのが『息子はこの男の半分しか生きることはできなかった』という部分です。
これは『息子の年齢=男の年齢の半分』という意味です。
男がx歳まで生きたなら、息子はx÷2歳まで生きたことになります。そのため、息子の生存期間はx÷2と表せます。
方程式を作る
人生の各期間をすべて足すと、男の人生そのものになります。
したがって次の方程式が作れます。
x/6+x/5+2+x/2+1+x/10=x
まずは数字だけをまとめます。
x/6+x/5+x/2+x/10+3=x
ここから分数を整理していきます。
分数を通分して計算する
分母の6、5、2、10の最小公倍数は30です。
それぞれを30分の形にすると次のようになります。
- x/6=5x/30
- x/5=6x/30
- x/2=15x/30
- x/10=3x/30
これらを足すと29x/30になります。
よって方程式は、
29x/30+3=x
となります。
最後まで解いてみよう
両辺から29x/30を引きます。
x-29x/30=3
xは30x/30なので、
x/30=3
両辺に30を掛けると、
x=90
つまり男は90歳まで生きたことが分かります。
検算して本当に合うか確認する
答えが出たら実際に数字を当てはめてみましょう。
| 内容 | 年数 |
|---|---|
| 人生の1/6 | 15年 |
| 人生の1/5 | 18年 |
| 結婚後から出産まで | 2年 |
| 息子の人生 | 45年 |
| 妻が亡くなるまで | 1年 |
| 人生の1/10 | 9年 |
15+18+2+45+1+9=90となり、人生全体の90年と一致します。
したがって答えは正しいことが確認できます。
まとめ
ディオファントス風の年齢問題では、まず人生全体をx歳と置き、文章の内容をすべてxを使って表すことが大切です。
今回の問題では、各期間を足して方程式を作ることでx=90となりました。文章題が苦手な人は、先に表を書いて『どの期間が人生の何分のいくつなのか』を整理すると、式が作りやすくなります。


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