天気予報で『1時間に30mmの雨』や『総雨量30mm』と聞くことがありますが、この数値の意味を誤解している人は少なくありません。雨量30mmは川の水位が30mm上がることでも、町全体が30mm浸水することでもありません。本記事では、雨量の正しい意味や川の水位との関係についてわかりやすく解説します。
雨量30mmとは何を表しているのか
雨量30mmとは、降った雨が地面にしみ込んだり流れ出たりせず、その場にそのまま溜まったと仮定した場合の水の深さを表しています。
つまり、平らな容器を屋外に置いて雨を受けたとき、水が30mmの高さまで溜まった状態が『雨量30mm』です。
雨量30mm=水深30mm(3cm)の雨が降った量と考えると理解しやすいでしょう。
川の水位が30mm上がるという意味ではない
雨量と川の水位は別の指標です。
川には周辺地域から大量の雨水が集まるため、降雨量が30mmでも川の水位は数cmしか上がらない場合もあれば、数十cm以上上昇する場合もあります。
例えば、山間部で広範囲に雨が降れば支流から大量の水が流れ込み、水位が大きく変化します。一方で短時間の局地的な雨では水位の変化が小さいこともあります。
そのため、『雨量30mm=川の水位30mm上昇』という関係は成り立ちません。
町全体が30mm浸水するわけでもない
『30mmの雨が降る』と聞くと、地面全体が3cmの深さで水没するように感じるかもしれません。
しかし実際には雨水は排水溝や側溝、河川へ流れ込み、また地面へ浸透するため、必ずしも30mmの深さで溜まるわけではありません。
ただし、短時間に強い雨が降り排水能力を超えると、道路の低い場所などでは一時的に水が溜まり、局所的な冠水が発生することがあります。
雨量30mmはどれくらい強い雨なのか
気象庁では1時間雨量30mm前後を『激しい雨』に分類しています。
| 1時間雨量 | 雨の強さの目安 |
|---|---|
| 10~20mm | やや強い雨 |
| 20~30mm | 強い雨 |
| 30~50mm | 激しい雨 |
| 50mm以上 | 非常に激しい雨 |
1時間に30mmの雨では傘を差していても足元が濡れやすく、道路には水たまりが目立つようになります。
視界も悪くなり、車の運転には注意が必要なレベルです。
具体例で考える雨量30mm
1平方メートルの面積に30mmの雨が降ると、水の量は約30リットルになります。
これは一般的な家庭用ポリタンク約1.5本分に相当します。
もし100平方メートルの駐車場なら、30mmの雨で約3000リットルもの水が降る計算になります。
このように雨量30mmは決して少ない量ではありません。
まとめ
雨量30mmとは、降った雨がその場に溜まった場合の水深が30mmになる量を意味します。
川の水位が30mm上昇するという意味ではなく、町全体が30mm浸水するという意味でもありません。
実際の浸水や河川の増水は、地形や排水能力、降雨範囲など多くの条件によって変わります。天気予報の雨量は『どれだけの水が空から降るか』を示す指標として理解すると分かりやすいでしょう。


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