古文作品の『玉勝間』は、江戸時代の国学者である本居宣長によって書かれた随筆で、古文読解や文法学習の題材として扱われることがあります。特に「二品ならびに御台所、〜纏頭せられけり。」のような文章は、助動詞や敬語表現を正確に理解することが重要です。
この記事では、『玉勝間』の該当部分について、古文の品詞分解の考え方や確認すべき文法ポイントを解説します。古典文法を学ぶ際の参考として活用してください。
『玉勝間』とはどのような作品か
『玉勝間』は、本居宣長が晩年に記した随筆集で、国学に関する考えや文学、言葉、日本文化についての意見などがまとめられています。
文章には江戸時代の古典的な表現が多く使われているため、現代の日本語とは異なる語法や敬語表現を読み取る必要があります。
古文の品詞分解では、単語ごとに区切るだけではなく、その単語が文中でどのような役割を持っているかを確認することが大切です。
「二品ならびに御台所、〜纏頭せられけり」の品詞分解
対象となる部分は以下のように区切って考えます。
| 語句 | 品詞・文法 | 意味 |
|---|---|---|
| 二品 | 名詞 | 二品親王などの身分を表す語 |
| ならびに | 副詞 | 並んで、ともに |
| 御台所 | 名詞 | 貴人の妻、正室 |
| 纏頭(てんとう) | 名詞 | 褒美として与える品物 |
| せ | サ行変格活用動詞「す」の未然形 | する |
| られ | 助動詞「らる」の連用形 | 受身・尊敬などの意味 |
| けり | 助動詞「けり」の終止形 | 過去・詠嘆 |
「纏頭せられけり」は、「纏頭する」という動作に助動詞「らる」が付いた形です。この場合は文脈によって尊敬の意味として解釈され、「(身分の高い方が)纏頭をお与えになった」という意味になります。
助動詞「らる」の意味を判断するポイント
古文の「らる」には主に、受身・尊敬・自発・可能の4つの意味があります。そのため、単純に「〜される」と訳すだけでは正確な読解になりません。
今回の文章では、「二品」や「御台所」といった高い身分の人物が登場しているため、相手への敬意を表す尊敬の意味で読むのが自然です。
例えば「帝、御覧ぜらる」のような表現では、身分の高い人物の動作を敬って表現しているため、尊敬の助動詞として判断します。
「けり」の意味と古文読解での注意点
助動詞「けり」は、古文では非常によく登場する重要な助動詞です。主な意味は過去と詠嘆です。
今回の「纏頭せられけり」は、物語や記録の中で起きた出来事を述べているため、基本的には過去の意味で「〜なさった」「〜された」と訳します。
ただし、和歌や随筆などでは筆者の感動を表す詠嘆になる場合もあるため、前後の文章との関係を見ることが必要です。
古文の品詞分解をするときのコツ
古文の品詞分解では、まず文章を単語ごとに分け、その後に活用や助動詞の意味を確認すると理解しやすくなります。
特に注意したいのは、助動詞が続く部分です。「せられけり」のように複数の文法要素が重なっている場合は、それぞれを分けて考える必要があります。
また、敬語が含まれる文章では、誰の動作を表しているのかを確認すると、助動詞の意味を判断しやすくなります。
まとめ|『玉勝間』の品詞分解は助動詞と敬語理解が重要
『玉勝間』の「二品ならびに御台所、〜纏頭せられけり。」という表現では、「せ」「られ」「けり」に分けて、それぞれの文法的な役割を確認することが重要です。
特に「らる」は複数の意味を持つ助動詞のため、登場人物の身分や文章全体の流れから判断する必要があります。
古文の品詞分解は暗記だけではなく、単語の意味・助動詞・敬語・文脈を組み合わせて考えることで、正確に読めるようになります。


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