そろばんを習っていない人は暗算でどう計算している?頭の中の仕組みを解説

数学

暗算が速い人を見ると、「頭の中で何をしているのだろう」と疑問に感じることがあります。特にそろばん経験者の場合、頭の中にそろばんを置いて計算する方法を身につけているため、そろばんを使わない人の計算方法は想像しにくいかもしれません。

しかし、暗算の方法は一つではありません。そろばん式の暗算、数字のイメージを使う方法、計算結果を記憶している方法など、人によって頭の中で行っている処理は異なります。この記事では、そろばんを習っていない人がどのように暗算しているのかを分かりやすく解説します。

暗算は頭の中で筆算をしているわけではない

そろばんを習っていない人の多くは、頭の中で紙の筆算をそのまま再現しているわけではありません。

例えば「37+25」という計算をするとき、多くの人は次のように数字を分解して考えます。

37+25=37+20+5

まず37に20を足して57にし、そこへ5を足して62にするというように、頭の中で計算しやすい形に変換しています。

つまり、暗算が速い人は筆算を高速化しているというより、数字を扱いやすい形に変えて処理していることが多いです。

そろばん経験者の暗算と一般的な暗算の違い

そろばんを習った人は、「珠算式暗算」と呼ばれる方法を使うことがあります。これは実際のそろばんを頭の中にイメージして、指を動かす感覚で計算する方法です。

例えば「248+356」のような計算でも、頭の中のそろばんの珠を動かして答えを出します。そろばん経験者にとっては、数字を見ると自然に珠の配置が浮かぶことがあります。

一方、そろばん経験がない人の場合は、数字そのものや計算ルールを使って処理します。頭の中にそろばんがあるわけではなく、別の方法で数字を操作しています。

数字が得意な人は計算結果を覚えているのか

暗算が速い人の中には、よく使う計算結果を記憶している人もいます。

例えば、

7×8=56

のような九九の計算は、毎回頭の中で掛け算をしているわけではありません。多くの人が九九として覚えているため、見た瞬間に答えが出ます。

また、計算が得意な人は「10を作る」「100に近づける」といった数字の特徴を利用することもあります。

例えば、

98+37

なら、98を100に近づけるために、

100+37−2=135

のように考えることがあります。

暗算が速い人の頭の中では何が起きているのか

暗算が得意な人は、数字を単なる記号ではなく、まとまりとして認識しています。

例えば「123456」という数字を見たとき、苦手な人は一つ一つの数字として捉えますが、得意な人は「12万3456」のように区切って理解します。

これは、文章を読むときに一文字ずつ読むのではなく、単語や文章のまとまりで理解することに似ています。

計算も同じで、数字を効率よく処理できる人ほど暗算が速くなります。

暗算能力は練習によって身につくのか

暗算の速さには生まれつきの得意不得意もありますが、多くの部分は練習によって伸ばすことができます。

そろばんでは珠の動きをイメージする能力を鍛えます。一方で、そろばんを使わない場合でも、数字の分解や計算パターンを覚えることで暗算力を高めることができます。

例えば、日常生活で買い物の合計金額を頭の中で計算したり、簡単な足し算や掛け算を暗算したりする習慣も効果的です。

まとめ

そろばんを習っていない人の暗算は、頭の中で筆算を高速で行っているわけではありません。

多くの場合、数字を分解したり、計算しやすい形に変えたり、覚えている計算結果を利用したりして答えを出しています。

そろばん経験者が頭の中のそろばんを使うように、そろばんを習っていない人にも、それぞれの頭の中で数字を処理する方法があります。暗算とは「数字をどうイメージして扱うか」の違いであり、方法は一つではありません。

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