養老律令の土地制度を扱った問題では、口分田の面積から収穫量を求め、そこから租として納める米の量を計算する必要があります。この記事では、1段の面積や米の収穫量、租の税率を使って、古代日本の税負担をどのように計算するのかを順番に解説します。
養老律令における口分田の仕組み
養老律令では、一定の年齢以上の人に対して田地が支給される「班田収授法」が行われていました。このとき支給された田を「口分田」といいます。
問題文では、6歳以上の男性には2段(720歩)の口分田が与えられ、女性には男性の3分の2の広さが与えられるとされています。
今回の家族は、男43歳、女41歳、男10歳、女5歳の4人家族です。ただし、口分田を受け取れるのは6歳以上なので、5歳の女児は対象外になります。
まず口分田を受け取る人数を確認する
家族の中で6歳以上の人を確認します。
| 家族 | 年齢 | 口分田の対象 |
|---|---|---|
| 男性 | 43歳 | 対象 |
| 女性 | 41歳 | 対象 |
| 男性 | 10歳 | 対象 |
| 女性 | 5歳 | 対象外 |
したがって、口分田を与えられるのは男性2人、女性1人の合計3人です。
それぞれの口分田の面積を求める
男性1人あたりの口分田は2段です。
男性2人分では、
2段×2人=4段
となります。
女性は男性の3分の2なので、女性1人分は、
2段×3分の2=4/3段
です。
したがって家族全体の口分田は、
4段+4/3段=16/3段
となります。
段をヘクタールに換算する
問題文では、1段=1200m²とされています。
また、1haは10000m²なので、1段をヘクタールに直すと、
1200÷10000=0.12ha
になります。
家族全体の口分田は16/3段なので、面積は、
16/3×0.12=0.64ha
です。
収穫される米の量を求める
1haあたりの米の収穫量は1000kgとされています。
したがって、0.64haの田から収穫できる米は、
1000kg×0.64ha=640kg
になります。
つまり、この家族の口分田から得られる米の総量は640kgです。
租として納める米の量を計算する
租の税率は、口分田の収穫量に対して5%です。
したがって納める米の量は、
640kg×0.05=32kg
となります。
よって、この家族が租として納める米の質量は32kgです。
歴史計算問題を解くときのポイント
このような問題では、いきなり税額を計算するのではなく、「誰が口分田をもらえるか」「何段の土地になるか」「収穫量はいくらか」「租の割合はいくらか」という順番で整理すると間違えにくくなります。
特に注意すべき点は、6歳未満の人は口分田の対象外であることです。今回の5歳の女児は家族の人数には含まれますが、土地の計算には入れません。
また、女性の口分田は男性の3分の2になるため、男性と同じ2段として計算しないことも重要です。
まとめ:養老律令の租は口分田の収穫量から計算する
今回の問題では、口分田を受け取れるのは43歳男性、41歳女性、10歳男性の3人でした。
3人分の口分田は合計16/3段で、面積にすると0.64haです。そこから640kgの米が収穫でき、その5%を租として納めるため、納税量は32kgになります。
養老律令の計算問題では、制度の知識と単位換算を組み合わせることがポイントです。口分田の対象者を正しく判断することが、正解への第一歩になります。


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