ハイ&ローの勝率と期待値を徹底解説|なぜ期待値がプラスでも永遠に続けるべきとは限らないのか

数学

トランプを使ったハイ&ローゲームは、一見すると単純な確率ゲームに見えます。しかし、勝率や期待値を正しく計算してみると、意外な性質が見えてきます。特に「期待値がプラスなら永遠に続けるべきでは?」という疑問は、多くの人が一度は抱くテーマです。この記事では、ハイ&ローの勝率と期待値の求め方から、ダブルアップをどこまで続けるべきかという考え方まで分かりやすく解説します。

ハイ&ローの勝率はどう計算するのか

52枚のトランプから1枚をめくり、その次のカードが高いか低いかを当てるルールを考えます。同じ数字なら引き分けとして掛け金が返還されるものとします。

最初のカードが決まったとき、そのカードより高いカードの枚数と低いカードの枚数を数えれば勝率を求められます。

最初のカード 高いカード数 低いカード数
2 48枚 0枚
7 28枚 20枚
K 0枚 48枚

例えば7が出た場合は、高い方を選べば28/51、低い方を選べば20/51の勝率です。合理的にプレイするなら常に多い方を選ぶため、この場合の勝率は28/51≒54.9%となります。

全体の平均勝率を求める方法

最初のカードは13種類のランクが等確率で出現します。各ランクについて有利な方を選ぶと、勝率は次のようになります。

ランク 最適時の勝率
2またはA 48/51
3またはK 44/51
4またはQ 40/51
5またはJ 36/51
6または10 32/51
7または9 28/51
8 24/51

これらを平均すると、引き分けを除いた実質的な勝率は約67.9%になります。

つまり最適な選択を続ける限り、約3回に2回は勝てる計算です。

100円賭けた場合の期待値

期待値は「結果×確率」の合計で求めます。

100円賭けると、勝てば200円になり、負ければ0円になります。同数の場合は100円が返ってきます。

平均的に計算すると、期待値はおよそ133円程度になります。

つまり期待利益は約33円で、期待値だけを見るとプラスゲームです。

これはハイ&ローとしてはかなり珍しく、プレイヤー側に有利な条件になっています。

期待値がプラスなら永遠に続けるべきなのか

ここで多くの人が疑問に思うのが、「期待値がプラスなら勝ち続ける限り永遠にダブルアップすべきでは?」という点です。

確かに期待値だけを見れば、続けるほど理論上の期待収益は増加します。しかし実際には負けた瞬間に全額を失います。

例えば10連勝すると100円は102,400円になりますが、その確率は約2%程度しかありません。逆に98%近い確率で途中で全額失うことになります。

期待値は長期平均を示す指標であり、個人が一度しか挑戦しない場合の結果を保証するものではありません。

引くべき理論的タイミングはあるのか

数学的には、このゲームに上限回数がなく期待値が常に同じ条件なら、期待値最大化だけを目的とする場合は続行が最適になります。

しかし実際の意思決定では期待値だけでなくリスクも考慮します。

  • 100円を200円にしたら満足する人
  • 800円まで増えたら確保したい人
  • 全損リスクを嫌う人

このように、引くタイミングは期待値ではなくリスク許容度によって決まります。

経済学や投資理論では、期待値だけでなく効用や破産確率も考慮して判断するのが一般的です。

まとめ

ハイ&ローで常に有利な方を選ぶ場合、平均勝率は約67.9%となり、100円賭けた際の期待値は約133円になります。そのため理論上は期待値がプラスです。

しかし、期待値がプラスであっても負けた瞬間に全額を失うリスクは消えません。期待値最大化だけなら続行が合理的ですが、実際にはリスク許容度や目標金額によってやめ時を決めることになります。

期待値と実際の勝敗は別の概念であり、この違いを理解することが確率ゲームを考える上で最も重要なポイントです。

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