平方根の中に二次式があり、さらにべき乗がかかっている不定積分は、三角置換によって整理できることが多くあります。ここでは、∫√((1-x²/3)³)dx の求め方を、途中計算を含めてわかりやすく解説します。
問題
次の不定積分を求めます。
∫√((1-x²/3)³)dx
まず平方根と指数を整理すると、
∫(1-x²/3)^(3/2)dx
となります。
三角置換を行う
式の中に 1-x²/3 があるため、
x=√3 sinθ
と置換します。
すると、
- dx=√3 cosθ dθ
- 1-x²/3=1-sin²θ=cos²θ
よって積分は
√3∫cos⁴θ dθ
に変換されます。
cos⁴θ の積分
倍角公式を利用すると、
cos⁴θ=(3+4cos2θ+cos4θ)/8
したがって、
√3∫cos⁴θ dθ=√3[(3θ)/8+(sin2θ)/4+(sin4θ)/32]+C
となります。
x に戻す
x=√3sinθ より
θ=arcsin(x/√3)
また、
sin2θ=2x√(1-x²/3)/√3
sin4θ=4x(1-2x²/3)√(1-x²/3)/√3
を利用して整理すると、
∫(1-x²/3)^(3/2)dx=(3√3/8)arcsin(x/√3)+x(15-2x²)√(1-x²/3)/24+C
答えの確認
得られた原始関数を微分すると、積と合成関数の微分によって元の被積分関数 (1-x²/3)^(3/2) が再現されます。
このタイプの問題では、三角置換によって平方根を消し、三角関数の積分へ持ち込むのが基本戦略です。
類題への応用
√(a²-x²)、√(a²+x²)、√(x²-a²) の形を含む積分では、三角置換や双曲線関数置換が有効です。
| 形 | 代表的な置換 |
|---|---|
| √(a²-x²) | x=a sinθ |
| √(a²+x²) | x=a tanθ |
| √(x²-a²) | x=a secθ |
今回の問題は最初のパターンに該当します。
まとめ
不定積分 ∫√((1-x²/3)³)dx は、(1-x²/3)^(3/2) と整理した後、x=√3sinθ の三角置換を行うことで計算できます。最終結果は (3√3/8)arcsin(x/√3)+x(15-2x²)√(1-x²/3)/24+C です。平方根の中に二次式が現れたら、三角置換を検討することが重要なポイントです。


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