PLCのシーケンス制御では、複数のランプを一定周期で交互に点灯させるフリッカー回路がよく使用されます。本記事では、入力リレーX0がONしている間だけ、出力リレーY0とY1を1秒周期で交互に点灯させる回路の考え方とラダー図の構成例を解説します。Y0の点灯時間は0.6秒、消灯時間は0.4秒とし、Y1はその逆のタイミングで動作します。
回路の動作仕様
今回の仕様は以下のとおりです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 起動条件 | X0がONの間のみ動作 |
| Y0 | 0.6秒ON→0.4秒OFF |
| Y1 | 0.4秒OFF→0.6秒ON |
| 周期 | 1秒 |
| 停止条件 | X0がOFFになると即停止 |
Y0とY1は常に逆相で動作するため、同時に点灯することはありません。
内部リレーとタイマーを利用した構成
一般的には内部リレーM0をフリップフロップとして使用し、0.6秒タイマーT0と0.4秒タイマーT1を交互に動作させます。
X0がONするとM0がセットされ、T0が起動します。T0完了後にM0をリセットし、続いてT1が動作します。T1完了後に再びM0をセットすることで繰り返し動作を実現します。
ラダー図の考え方
X0 ────────(SET M0) M0 ────────[T0 K600] T0 ────────(RST M0) /M0 ───────[T1 K400] T1 ────────(SET M0) X0 M0 ─────(Y0) X0 /M0 ────(Y1)
※K600は0.6秒、K400は0.4秒を表す設定例です。実際のPLCによってタイマー単位は異なります。
動作タイミングの例
タイムチャートで表すと以下のようになります。
| 時間 | Y0 | Y1 |
|---|---|---|
| 0.0~0.6秒 | ON | OFF |
| 0.6~1.0秒 | OFF | ON |
| 1.0~1.6秒 | ON | OFF |
| 1.6~2.0秒 | OFF | ON |
このサイクルをX0がONしている間繰り返します。
X0をOFFしたときの停止処理
問題文ではX0がOFFになった瞬間にY0・Y1を消灯する必要があります。
そのため出力条件には必ずX0接点を直列に入れます。また、X0のOFF時にM0やタイマーをリセットする回路を追加すると、再起動時の動作が安定します。
/X0 ───────(RST M0) /X0 ───────(RST T0) /X0 ───────(RST T1)
まとめ
交互点灯フリッカー回路は、内部リレーと複数のタイマーを組み合わせることで実現できます。今回の仕様では、Y0を0.6秒点灯、Y1を0.4秒点灯させる逆相動作を繰り返し、X0がOFFになると即座に停止します。
PLCの機種によってタイマー命令や内部リレーの表記は異なりますが、基本的な考え方は共通です。ラダー図の設計では、タイマーの切り替えと停止時のリセット処理を意識することが重要です。


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