スペースシャトルで月面着陸はできない?アポロ計画との違いを宇宙開発の歴史から解説

天文、宇宙

「スペースシャトルに乗って月面着陸した」というイメージを持っている人は意外と多いですが、実はスペースシャトルは月には行っていません。

宇宙開発の歴史では、「月面着陸を行った宇宙船」と「スペースシャトル」は別の計画・別の機体です。

この記事では、スペースシャトルとアポロ計画の違い、なぜ月へ行けなかったのか、そして人類の月面着陸の歴史について分かりやすく整理していきます。

月面着陸を行ったのは「アポロ計画」

人類で初めて月面着陸に成功したのは、1969年のアポロ11号です。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が行った「アポロ計画」によって実現しました。

項目 内容
計画名 アポロ計画
初の月面着陸 1969年
宇宙飛行士 ニール・アームストロングら
使用ロケット サターンV

有名な「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という言葉も、この時に語られました。

スペースシャトルは月へ行けない

スペースシャトルは1981年から運用された再利用型宇宙船です。

しかし、スペースシャトルは基本的に地球周回軌道専用として設計されていました。

つまり、

「月へ向かう推進力や燃料を持っていない」

のです。

主な任務は、

  • 人工衛星打ち上げ
  • 宇宙実験
  • 宇宙ステーション建設
  • ハッブル宇宙望遠鏡整備

などでした。

なぜスペースシャトルで月へ行かなかったのか

理由はいくつかあります。

燃料不足

月へ行くには、地球周回軌道より圧倒的に大きなエネルギーが必要です。

スペースシャトル単体では、そのための推進能力が足りませんでした。

構造が大型すぎる

シャトルは大気圏再突入や滑空着陸を前提としており、月面着陸向けではありません。

アポロ計画では、「司令船」と「月着陸船」を分ける特殊な方式が採用されていました。

コスト問題

アポロ計画は冷戦時代の国家的プロジェクトで、莫大な予算が投入されました。

その後は、より現実的な「地球周回活動」が中心になっていきます。

スペースシャトルとアポロ宇宙船の違い

両者は見た目も役割もかなり異なります。

比較項目 アポロ宇宙船 スペースシャトル
月面着陸 可能 不可
再利用 不可 可能
主な目的 月探査 地球周回活動
着陸方式 海上帰還 滑走路着陸

つまり、「宇宙に行く乗り物」という点は共通していますが、用途そのものが違うのです。

現在は再び月探査時代へ

近年はNASAの「アルテミス計画」により、再び人類を月へ送る計画が進んでいます。

今回は、

  • 月面基地建設
  • 長期滞在
  • 火星探査への準備

などが目的とされています。

また、民間企業の宇宙開発も活発になっており、宇宙旅行の時代が近づいています。

「月面着陸してないのか!?」がネタになる理由

インターネットでは、「そんなこともしてないのか!?」という極端な例えとして、宇宙飛行士レベルの経験を持ち出すネタがよく使われます。

特に、

  • スペースシャトル
  • 月面着陸
  • 火星探査

などは、“人類最高レベルの挑戦”として象徴的に扱われやすい題材です。

そのため、誇張した表現としてSNSや掲示板で使われることがあります。

まとめ

月面着陸を行ったのはアポロ計画であり、スペースシャトルは月へは行っていません。

スペースシャトルは地球周回軌道用の宇宙船で、宇宙ステーション建設や人工衛星運搬などに活躍しました。

一方、アポロ宇宙船は月探査専用に近い設計となっており、巨大ロケット「サターンV」によって月へ向かいました。

現在は再び月探査時代に入りつつあり、今後は民間人が月へ行く未来も現実味を帯びています。

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