正則関数の絶対値べきのラプラシアン公式の導出

大学数学

複素解析において、正則関数 f(z)=u(x,y)+iv(x,y) の絶対値や実部のべき乗に関するラプラシアンの公式は、調和関数や正則関数の性質を理解する上で重要です。ここでは Δ|f(z)|^p および Δ|u|^p の公式を示し、その導出方法を解説します。

前提条件と設定

領域 D 上で f(z) が正則であるとします。f(z)=u(x,y)+iv(x,y) とし、p は実数です。

Δ|f(z)|^p の導出

まず |f(z)|^2 = u^2+v^2 とします。これに対してべき乗を取り、ラプラシアンを計算します。

Δ|f|^p = Δ(|f|^2)^{p/2} = p(p/2-1)(u^2+v^2)^{p/2-2}((u_x u+v_x v)^2+(u_y u+v_y v)^2) + p(u^2+v^2)^{p/2-1}(Δ(u^2+v^2)/2)

正則関数の Cauchy-Riemann 条件により、Δ(u^2+v^2)=4|f’|^2 であり、整理すると

Δ|f|^p = p^2 |f|^p-2|f’|^2

Δ|u|^p の導出

同様に実部 u に対して、p<2 の場合は u(x,y) ≃ 0 として

Δ|u|^p = p(p-1)|u|^p-2|f’|^2

まとめ

以上の導出により、正則関数 f(z) に対して絶対値のべき乗や実部のべき乗のラプラシアンは、それぞれ |f’|^2 を含む形で表されることが示されました。これらの公式は複素関数の調和性や不変量を考える際に有用です。

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