分数が出てくる算数の文章問題では、「答えは分かるけれど、なぜ割り算になるのか分からない」という疑問を持つことがあります。特に、長さと重さが関係する問題では、何を基準に考えるかが重要です。
この記事では、5/6mの棒が5/3kgの場合に、なぜ割り算を使うのかを、単位量あたりの考え方から分かりやすく解説します。
割り算は「1つ分」を求めるために使う
算数で割り算を使う大きな理由は、「全体から1つ分の量を求める」ためです。
例えば、6個のりんごを3人で同じ数ずつ分けるとき、1人分は「6÷3」で求めます。この場合、6個という全体を3人分に分けて、1人分を探しています。
今回の棒の問題も同じ考え方です。ただし、分ける相手が「人数」ではなく「長さ」や「重さ」になっています。
①1メートルあたりの重さを求める場合
問題では、「5/6mの棒の重さが5/3kg」と分かっています。ここから「1mでは何kgになるか」を求めます。
つまり、5/6m分の重さを、1m分に直したいということです。
式で表すと、
5/3kg ÷ 5/6m
になります。
これは「5/6mで5/3kgなら、1mでは何kgになるか」という意味です。
例えば、2mで10kgの荷物があった場合、1mあたりの重さは10÷2で5kgになります。それと同じ考え方です。
計算すると、
5/3 ÷ 5/6 = 5/3 × 6/5 = 2
となり、1mの重さは2kgです。
②1キログラムあたりの長さを求める場合
次は「1kgの棒は何mになるか」を考えます。
今分かっているのは、5/3kgで5/6mという関係です。ここでは重さを基準にして、1kgあたりの長さを求めます。
そのため、
5/6m ÷ 5/3kg
という式になります。
これは「5/3kg分の長さを、1kg分に分ける」という意味です。
計算すると、
5/6 ÷ 5/3 = 5/6 × 3/5 = 1/2
となり、1kgあたりの長さは1/2mです。
なぜ①と②で割る順番が変わるのか
①と②は似た問題ですが、求めているものが違います。そのため、割る順番も変わります。
| 求めたいもの | 考え方 | 式 |
|---|---|---|
| 1mの重さ | 重さ÷長さ | 5/3÷5/6 |
| 1kgの長さ | 長さ÷重さ | 5/6÷5/3 |
大切なのは、「何を1にしたいのか」を考えることです。
①では長さを1mにしたいので、長さで割ります。②では重さを1kgにしたいので、重さで割ります。
単位を見ると割り算の意味が分かる
割り算で迷ったときは、単位を見る方法がおすすめです。
①の場合は、
kg ÷ m = 1mあたりのkg
となります。つまり「1mあたり何kg」という答えになります。
②の場合は、
m ÷ kg = 1kgあたりのm
となります。つまり「1kgあたり何m」という答えになります。
単位を意識すると、どちらを割ればよいか判断しやすくなります。
まとめ|割り算は基準を1にするための計算
この問題で割り算を使う理由は、「1mあたりの重さ」や「1kgあたりの長さ」という1つ分の量を求めるためです。
①では長さを1mにそろえたいので、重さを長さで割ります。②では重さを1kgにそろえたいので、長さを重さで割ります。
文章問題で割り算か掛け算か迷ったときは、「何を1にしたいのか」「何あたりを求めているのか」を考えると、式の意味が自然に分かるようになります。


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