「やらしい」という言葉を聞くと、多くの人は「いやらしい」「スケベな」という意味を思い浮かべるかもしれません。しかし、関西地方では「やらしい」という言葉が少し違った意味で使われることがあります。
例えば「親しくない人に年収を聞くのはやらしい」という表現では、性的な意味ではなく、相手への配慮が足りないことや、厚かましいことを表しています。この記事では、関西で使われる「やらしい」の意味や具体的な使い方、標準語との違いについて解説します。
関西弁の「やらしい」は「スケベ」という意味だけではない
関西で使われる「やらしい」は、標準語の「いやらしい」と同じように性的な意味で使われることもあります。しかし、日常会話では別の意味で使われる場面も多くあります。
関西弁の「やらしい」には、「図々しい」「厚かましい」「品がない」「相手への気遣いがない」といったニュアンスが含まれる場合があります。
そのため、「人の給料を聞くなんてやらしいな」という場合は、「性的に変だ」という意味ではなく、「そんな個人的なことを聞くのは失礼だ」「遠慮がない」という意味になります。
「年収を聞くのはやらしい」の意味
「親しくない人に年収を聞くのはやらしい」という表現の場合、相手が言いたいことは「その質問は相手のプライバシーに踏み込みすぎている」ということです。
例えば、初対面の人に突然「年収はいくらですか?」と聞いた場合、多くの人は不快に感じる可能性があります。関西では、そのような遠慮のない行動を「やらしい」と表現することがあります。
この場合の「やらしい」は、「嫌な感じがする」「感じが悪い」「そこまで聞くのはどうかと思う」という批判的なニュアンスです。
関西弁の「やらしい」に含まれるさまざまな意味
関西で使われる「やらしい」は、状況によって意味が変わります。代表的な意味には以下のようなものがあります。
- 相手が恥ずかしがるようなことをする
- 遠慮がなく図々しい
- お金や欲に関することを露骨に出す
- 計算高く、抜け目がない
- 品がない、下品に感じる
例えば、「あの人、商売の話ばっかりしてやらしいな」という場合は、「欲深い」「金銭的なことばかり考えているようで感じが悪い」という意味になります。
また、「やらしい商売するなあ」という表現では、「人の弱みにつけ込むようなやり方だ」「あまり好感が持てない」という批判の意味になることもあります。
標準語の「いやらしい」と関西弁の違い
標準語の「いやらしい」は、主に以下のような意味で使われます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| いやらしい目で見る | 性的な意味で不快な視線を向ける |
| いやらしい質問 | 相手が答えにくいことを聞く |
| やらしい人 | 関西では厚かましい、嫌な感じの人という意味になる場合がある |
つまり、標準語では性的な意味が強く感じられる一方で、関西では「相手への配慮がない」「図々しい」という人間関係上の評価として使われることがあります。
ただし、関西でも性的な意味で使うことはあります。そのため、前後の会話や状況によって判断する必要があります。
関西弁の「やらしい」は相手へのツッコミや評価として使われることもある
関西では、相手の行動に対して軽いツッコミのように「やらしいなあ」と言うことがあります。この場合、必ずしも強い悪意があるわけではありません。
例えば、友人が得をしようとして細かい計算をしている時に「ほんま、やらしいな」と言う場合は、「ちゃっかりしているな」「抜け目ないな」という冗談交じりの意味になります。
関西の会話では、言葉を少し強めに表現して笑いにつなげる文化もあるため、「やらしい」と言われても必ず怒られているとは限りません。
まとめ|関西弁の「やらしい」は「失礼」「厚かましい」という意味でも使われる
関西で使われる「やらしい」は、標準語でよく知られる「スケベ」という意味だけではありません。「親しくない人に年収を聞くのはやらしい」という場合は、「図々しい」「相手への配慮がない」「失礼だ」という意味になります。
また、関西では「やらしいなあ」という言葉が、相手への軽いツッコミや「ちゃっかりしている」という意味で使われることもあります。
このように、方言は単語だけを見ると誤解しやすいものです。「やらしい」という言葉も、話された場面や相手との関係を考えることで、本来のニュアンスを理解しやすくなります。


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