数学の参考書として多くの受験生に利用されているチャート式ですが、「例題だけをやれば十分」という意見もあれば、「演習問題やエクササイズまで全部解くべき」という意見もあります。どこまで取り組めばよいのか迷う人は少なくありません。
チャート式を効果的に使うためには、目的に合わせて例題・演習問題・エクササイズの役割を理解することが重要です。この記事では、それぞれの問題の意味と、学力を伸ばすためのおすすめの進め方を解説します。
チャート式の例題が重要と言われる理由
チャート式の中心となるのは例題です。例題には、その単元で必要となる基本的な考え方や解法パターンが整理されています。
数学では、ただ公式を覚えるだけでは問題を解けるようになりません。どの場面で、どの考え方を使うのかを身につける必要があります。そのため、まず例題を理解し、自力で再現できるようにすることが大切です。
例えば、二次関数の最大・最小の問題では、平方完成を使うのか、グラフを利用するのか、場合分けが必要なのかなど、解法を選択する力が求められます。例題はその判断力を養うための教材になっています。
例題だけを繰り返す勉強でも効果はあるのか
数学が苦手な段階や、学校の授業についていくための基礎固めでは、例題中心の学習でも十分効果があります。
特にチャート式を初めて使う場合は、最初から全ての問題を解こうとすると量が多く、途中で挫折してしまうことがあります。そのため、まず例題を完璧に理解するという進め方は合理的です。
ただし、例題の解答を読んで「分かった」と感じるだけでは不十分です。解答を閉じた状態で、自分の力で途中式や考え方を再現できる状態まで練習する必要があります。
演習問題やエクササイズはいつ解くべきか
演習問題やエクササイズは、例題で学んだ解法を実際の問題で使えるようにするためのものです。例題が「解法を学ぶ場所」なら、演習問題は「解法を使う練習をする場所」と考えると分かりやすいです。
おすすめの流れは、例題を理解する→例題を見ずに解く→類題である演習問題に挑戦する、という順番です。
例えば、例題では解けるのに模試や入試問題になると解けない場合、多くは問題文から必要な解法を選ぶ経験が不足しています。その不足を補うのが演習問題やエクササイズです。
目的別に見るチャート式の取り組み方
チャート式の使い方は、目標と現在の学力によって変えることが大切です。
| 目的 | おすすめの進め方 |
|---|---|
| 数学が苦手で基礎を固めたい | 例題を中心に取り組み、解法を完全に理解する |
| 学校の定期テストで点数を上げたい | 例題+基本的な演習問題まで行う |
| 大学受験で高得点を狙いたい | 例題を固めた後、演習問題やエクササイズにも取り組む |
例えば、偏差値50前後の段階であれば例題の習得だけでも大きな成長につながります。一方で、難関大学を目指す場合は、例題で得た知識を初見問題で使う訓練が必要になります。
チャート式で失敗しやすい勉強方法
よくある失敗は、チャート式を最初から最後まで解こうとして、問題をこなすことが目的になってしまうことです。
数学では、解いた問題数よりも「なぜその解法になるのか」を理解しているかが重要です。100問を一度解くよりも、重要な20問を自力で解けるまで繰り返す方が効果的な場合もあります。
また、例題の解答を暗記するだけでも十分ではありません。同じ解法を使う別の問題に対応できるか確認することで、本当の数学力になります。
おすすめのチャート式学習スケジュール
効率よく進めるなら、まず1周目では例題の理解を優先します。解法の流れを確認し、自分で説明できる状態を目指します。
2周目以降では、間違えた例題を中心に復習し、余裕が出てきたら演習問題やエクササイズへ進みます。
例えば、夏休みなどの長期休暇では例題を一通り完成させ、秋以降に演習問題で実戦力を鍛えるという方法もあります。
まとめ|チャート式は例題を軸に目的に合わせて演習を追加する
チャート式は例題だけでも基礎固めには十分役立ちます。しかし、数学の成績をさらに伸ばすには、最終的には演習問題やエクササイズで解法を使う練習が必要です。
大切なのは、すべての問題を機械的に終わらせることではなく、自分のレベルに合わせて学習することです。まず例題を完璧にし、その後必要に応じて演習問題へ進むことで、チャート式の効果を最大限に引き出せます。

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