数学の文章問題では、式の中に出てくる「x-8」のような表現が、なぜその形になるのか分かりにくいことがあります。特に中学数学では、文字式が文章の内容を表しているため、式の意味を理解することが大切です。
この記事では、長いすに生徒が座る問題を例にして、「x-8」が何を表しているのか、どのように考えれば式を作れるのかを分かりやすく解説します。
文字式は文章の状況を数字で表したもの
数学の文章問題では、分からない数を文字で置きます。例えば、長いすの数をx脚とすると、xは「長いすが全部で何脚あるか」を表します。
このとき、問題文に書かれている条件をもとに、長いすの数や座っている人数を式で表していきます。
大切なのは、いきなり式を覚えるのではなく、「その式が何を意味しているのか」を考えることです。
「x-8」は長いすのうち実際に使われる数を表している
問題では、1脚に6人ずつ座る場合について、「生徒が全く座らない長いすが7脚」と「5人しか座らない長いすが1脚」できるとあります。
つまり、全部の長いすx脚のうち、普通に6人ずつ座ることができる長いすは、それ以外の長いすを除いた数になります。
座らない長いす7脚と、5人だけ座る長いす1脚を合わせると、使われない状態の長いすは8脚です。
そのため、6人ずつ座る長いすの数は、
x-7-1=x-8
となります。
なぜ「x-8脚」と考えるのか具体的に確認する
例えば、長いすが全部で20脚あったとします。この場合、7脚は誰も座らず、1脚は5人だけ座ります。
すると、6人ずつ座ることができる長いすは、
20-8=12脚
になります。
つまり、xという全体の数から、条件に当てはまらない8脚を引くことで、6人座れる長いすの数を求めているのです。
「x-8」は単なる計算ではなく、「全部の長いすから特別な8脚を除いた残り」という意味を持っています。
文章問題では「全体-使わない部分」で考える
このような考え方は、長いすの問題だけではありません。文章問題では、「全体の数から条件に合わない部分を引く」という考え方がよく使われます。
例えば、クラス全員の人数から欠席者を引けば出席者数になります。商品全体から売れた数を引けば残った数になります。
「x-8」という式を見たときは、「xから8を引く」という計算だけでなく、「xの中から8個分を除いた残り」という意味で考えると理解しやすくなります。
この長いす問題の式が表していること
この問題では、生徒の人数を2通りの方法で表しています。
5人ずつ座る場合では、長いすx脚に5人ずつ座るので、座れる人数は5x人です。しかし15人座れないため、生徒全員の人数は、
5x+15
と表せます。
一方、6人ずつ座る場合では、6人座れる長いすがx-8脚あるので、座っている人数は、
6(x-8)+5
となります。
どちらも同じ生徒全員の人数を表しているため、
5x+15=6(x-8)+5
という方程式を作ることができます。
まとめ|「x-8」は条件によって除かれる8脚を表している
長いすの問題で出てくる「x-8」は、全部の長いすx脚から、誰も座らない7脚と5人だけ座る1脚の合計8脚を引いたものです。
つまり、「6人ずつ座ることができる長いすの数」を表しています。
文章問題では、文字式をただ暗記するのではなく、その数字や文字が何を意味しているのかを考えることが重要です。「全体から条件に合わない部分を引く」という考え方を身につけると、さまざまな問題を解きやすくなります。


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