自然数の問題では、「互いに素」と「倍数」の関係がよく問われます。特に、a≧2で2つの自然数aとbが互いに素であるとき、bはaの倍数になり得るのかという疑問は、最大公約数の考え方を理解するうえで重要なテーマです。この記事では、互いに素の定義から倍数との関係までをわかりやすく解説します。
互いに素とは何か
2つの自然数aとbが互いに素であるとは、aとbの最大公約数が1であることを意味します。
例えば、8と15の最大公約数は1なので互いに素です。一方で、8と12の最大公約数は4なので互いに素ではありません。
互いに素とは「共通の約数が1しかない状態」と覚えると理解しやすいでしょう。
bがaの倍数である場合を考える
bがaの倍数であるならば、ある自然数kを用いて b=ak と表せます。
このとき、aはbの約数でもあるため、aとbは少なくともaを共通の約数として持つことになります。
ところが条件としてa≧2なので、aは1より大きい数です。したがって最大公約数は少なくともa以上となり、互いに素になることはありません。
背理法で考えるとさらに分かりやすい
「aとbは互いに素である」と仮定しながら、「bはaの倍数である」とも仮定してみます。
bがaの倍数ならaはbを割り切ります。するとaはa自身も割り切るので、aはaとbの共通約数になります。
しかしa≧2なので共通約数が1以外にも存在することになり、互いに素という条件に矛盾します。
したがって、互いに素であるならばbはaの倍数ではありません。
具体例で確認してみよう
| a | b | 互いに素か | bはaの倍数か |
|---|---|---|---|
| 3 | 10 | ○ | × |
| 4 | 15 | ○ | × |
| 5 | 20 | × | ○ |
| 7 | 21 | × | ○ |
表を見ると、bがaの倍数である場合は必ずaが共通約数となるため、互いに素にはなっていないことが分かります。
なぜa≧2という条件が必要なのか
もしa=1を認めると、話が変わります。
例えばa=1、b=5なら最大公約数は1なので互いに素です。また5は1の倍数でもあります。
つまり「互いに素ならbはaの倍数ではない」という結論を成立させるためには、aが1より大きいという条件が必要になります。
まとめ
a≧2のとき、自然数aとbが互いに素であれば、bはaの倍数ではありません。なぜなら、bがaの倍数であるならaはaとbの共通約数となり、最大公約数が1にならないからです。
この問題は「互いに素=最大公約数が1」という定義を正しく使えるかを確認する典型問題です。倍数と約数の関係を意識して考えると、類似問題にも対応しやすくなります。


コメント