オールドメディアに不満を言いながら見続ける人が多い理由とは?心理学と情報行動から読み解く現代社会

心理学

テレビや新聞などのいわゆるオールドメディアに対して、「偏っている」「信用できない」「報道姿勢に問題がある」といった不満を表明する人は少なくありません。一方で、そのような批判を行う人自身がテレビ番組を見たり、新聞記事を読んだりしているケースも多く見られます。なぜ人は不満を抱えながらもオールドメディアから離れないのでしょうか。本記事では、その背景にある心理や情報収集行動について解説します。

人は不満があっても関心のある対象を見続ける

心理学では、人は好きなものだけでなく、嫌いなものや不満を感じる対象にも強い関心を持ち続けることがあるとされています。

例えば応援するスポーツチームの成績に不満を持ちながら試合を見続けたり、好きではない芸能人の話題を追い続けたりする現象があります。

オールドメディアも同様で、不満を持っているからこそ「今回はどう報じるのか」「また同じことを繰り返していないか」と気になり続ける人が存在します。

情報源としての影響力が依然として大きい

インターネットやSNSが普及した現在でも、テレビ局や新聞社は大規模な取材網や報道体制を持っています。

そのため、重大な事件や災害、選挙、国際問題などでは、多くの人が一次情報の入り口としてオールドメディアを参照しています。

不満があることと、情報源として全く利用しないことは別問題であり、必要な情報を得るために見続ける人も少なくありません。

『批判的視聴』という情報の受け取り方

すべてを信じるのではなく、内容を検証しながら視聴する人もいます。

近年はSNSや動画配信サービスなど複数の情報源を比較しながらニュースを見る人が増えています。

例えばテレビで報道された内容について、SNS上の反応や専門家の解説を確認し、自分なりに判断するという行動です。

視聴スタイル 特徴
全面的に信頼する 報道内容をそのまま受け取る
批判的に視聴する 他の情報源と比較しながら確認する
完全に見ない 接触そのものを避ける

実際には中間の「批判的に視聴する」層が多いと考えられます。

社会への影響力が大きいため無視できない

テレビや新聞は今でも政治、経済、世論形成に一定の影響を与えています。

そのため、内容に不満を持つ人ほど「社会に与える影響が大きいからこそ監視する必要がある」と考える場合があります。

これは企業や行政に対する市民の監視意識に近く、「嫌だから無関心になる」のではなく、「影響力があるからこそ注目する」という考え方です。

SNS時代は『反応すること』自体が目的になることもある

SNSではニュースそのものだけでなく、それについて意見を発信することもコミュニケーションの一部になっています。

テレビ番組や新聞記事は、多くの人が共通して知っている話題であるため、議論の材料として使われやすい特徴があります。

そのため、必ずしも報道内容を支持しているわけではなくても、意見を述べるために情報を追い続ける人がいます。

『見ない自由』を選ぶ人も存在する

もちろん、不満を感じた結果としてテレビを見なくなったり、新聞の購読をやめたりする人もいます。

実際には「見続ける人」と「距離を置く人」の両方が存在しており、どちらが正しいというものではありません。

情報収集の方法が多様化した現代では、自分に合った情報源を選択することが以前より容易になっています。

まとめ

オールドメディアに不満を持ちながらも見続ける人が多いのは、単なる矛盾ではありません。不満がある対象ほど関心を持ちやすい心理、依然として大きい情報発信力、批判的に情報を検証したい意識、社会的影響力への関心などが背景にあります。現代では『信頼するか否か』の二択ではなく、複数の情報源を比較しながら活用する人が増えており、オールドメディアとの関わり方も多様化しているのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました