シーケンス制御でランプを点滅後に順番点灯させる方法|ラダー図の考え方と作成例を解説

工学

シーケンス制御の学習では、スイッチ操作によって点滅や順次点灯を行う課題がよく出題されます。特に「スイッチ1を押すとランプ2が点滅し、その後スイッチ2を押すとランプ3→ランプ2→ランプ1の順に点灯し、最後に再びランプ2の点滅状態へ戻る」という制御は、内部リレーやタイマを組み合わせて実現できます。本記事ではラダー図の考え方と作成手順をわかりやすく解説します。

動作仕様を整理する

まずは求められている動作を順番に整理します。

動作順 内容
① スイッチ1押下でランプ2が点滅開始
② スイッチ2押下で点滅停止
③ ランプ3点灯
④ ランプ3消灯、ランプ2点灯
⑤ ランプ2消灯、ランプ1点灯
⑥ ランプ1消灯
⑦ ランプ2の点滅へ復帰

各ランプは単独で点灯し、前のランプは消灯する必要があります。

必要なデバイス例

PLCのメーカーによって名称は異なりますが、一般的には以下のようなデバイスを使用します。

用途 デバイス例
スイッチ1 X0
スイッチ2 X1
ランプ1 Y0
ランプ2 Y1
ランプ3 Y2
点滅モード M0
順次動作中 M1
ステップ1 M10
ステップ2 M11
ステップ3 M12
タイマ T0~T3

ランプ2のフリッカー制御の考え方

スイッチ1が押されると内部リレーM0を自己保持し、点滅モードに移行します。

タイマを利用してON・OFFを繰り返し、ランプ2を点滅させます。

 X0 ───────(SET M0)

 M0 ── T0未動作 ──(Y1)
 M0 ───────(T0 K5)

実際にはPLCごとの命令仕様に合わせて点滅回路を構成します。

スイッチ2押下後の順次点灯制御

スイッチ2が押されると点滅モードを停止し、順次点灯シーケンスを開始します。

ステップシーケンス方式を使うと管理しやすくなります。

ステップ1:ランプ3点灯

 X1 M0 ─────(SET M10)
 X1 M0 ─────(RST M0)

 M10 ───────(Y2)
 M10 ───────(T1 K10)

タイマ満了後にステップ2へ移行します。

ステップ2:ランプ2点灯

 T1 ───────(RST M10)
 T1 ───────(SET M11)

 M11 ───────(Y1)
 M11 ───────(T2 K10)

ステップ3:ランプ1点灯

 T2 ───────(RST M11)
 T2 ───────(SET M12)

 M12 ───────(Y0)
 M12 ───────(T3 K10)

この構成により常に1つのランプだけが点灯します。

最後に自動で点滅へ戻す方法

ランプ1の点灯時間が終了したら、ステップを解除して点滅モードへ戻します。

 T3 ───────(RST M12)
 T3 ───────(SET M0)

これにより初期状態のランプ2点滅へ自動復帰します。

スイッチ1を再度押さなくてもフリッカー動作が継続される構成になります。

実際のPLCで作成する際の注意点

三菱電機、オムロン、キーエンス、パナソニックなどPLCメーカーによって命令形式が異なります。

また、点滅機能が専用命令として用意されている機種もあります。

試験問題や実習では、まず動作をステップごとに分解して内部リレーで状態管理することが重要です。

まとめ

スイッチ1でランプ2を点滅させ、スイッチ2でランプ3→ランプ2→ランプ1の順に単独点灯させた後、再びランプ2の点滅へ戻す制御は、内部リレーとタイマを用いたステップシーケンスで実現できます。

設計のポイントは「点滅モード」と「順次点灯モード」を分離し、各ステップで前のランプを消灯させながら次のランプへ移行することです。この考え方を理解すると、多くのシーケンス制御課題に応用できるようになります。

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