複数の商品をまとめて発送したとき、「それぞれの商品にどれくらいの郵便料金を割り当てればいいのか」で悩むことがあります。
特に、事務処理や原価計算、在庫管理などでは、送料を商品別に分けて計算する「按分(あんぶん)」という考え方がよく使われます。
この記事では、商品ごとの価格や数量から、郵便料金をどのように計算するのかを、実例を使いながらわかりやすく整理していきます。
郵便料金を分けるときの基本的な考え方
複数の商品をまとめて発送した場合、送料3000円をそのまま1つの商品だけに入れるわけにはいきません。
そのため、一般的には次のような基準で送料を分けます。
- 商品の金額比率で分ける
- 数量比率で分ける
- 重量比率で分ける
- 体積やサイズで分ける
実務では「金額比率」で按分するケースが多くあります。
今回の例を整理する
今回の商品は次の通りです。
| 品番 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| A | 100個 | 8000円 |
| B | 80個 | 12000円 |
| C | 100個 | 10000円 |
合計金額は、
8000+12000+10000=30000円
です。
郵便料金は3000円なので、この3000円を各商品へ割合で分けていきます。
金額比率で送料を按分する方法
もっとも自然なのは、「商品の金額割合」で送料を分ける方法です。
つまり、
商品金額 ÷ 合計金額 × 郵便料金
で計算します。
品番Aの場合
Aの商品金額は8000円です。
合計30000円のうち、
8000 ÷ 30000 = 0.2666…
つまり約26.7%を占めています。
そこで、送料3000円の26.7%を計算します。
3000 × 8000 ÷ 30000 = 800円
したがって、Aに割り当てる郵便料金は800円になります。
BとCも計算する
Bは、
3000 × 12000 ÷ 30000 = 1200円
Cは、
3000 × 10000 ÷ 30000 = 1000円
となります。
| 品番 | 按分後の送料 |
|---|---|
| A | 800円 |
| B | 1200円 |
| C | 1000円 |
合計すると、
800+1200+1000=3000円
になり、ちゃんと一致します。
なぜ「9円」という答えにはならないのか
質問で出てきた、
27000 ÷ 3000 = 9
という計算は、送料按分の計算にはなっていません。
これは単純に「送料を引いた残額」と送料を割っただけなので、商品別の送料計算には使えません。
送料按分では、各商品の割合を見ることが重要です。
つまり、A・B・Cが同じ送料になるわけではなく、商品の価格割合によって変わります。
数量で按分する方法もある
会社や業種によっては、数量で分ける場合もあります。
今回の数量合計は、
100+80+100=280個
です。
この場合、Aの送料は、
3000 × 100 ÷ 280
となります。
ただし、実際には「重い商品」「大きい商品」のほうが送料へ影響しやすいため、金額按分のほうが管理しやすいケースが多いです。
実務でよく使われる送料按分の考え方
実際の現場では、次のようなルールが使われています。
- 仕入れ原価に応じて按分
- 販売価格に応じて按分
- 重量で按分
- 箱数で按分
ネットショップや物流では、「サイズ」「重量」で決めることも多いです。
一方、経理や在庫管理では「金額割合」がもっとも理解しやすく、よく採用されています。
送料按分を理解すると原価計算が楽になる
送料按分は、単なる数学ではなく、原価管理にも関係しています。
例えば、Aの商品が8000円でも、送料800円を含めれば実質8800円相当になります。
この考え方を使うことで、
- 利益計算
- 在庫管理
- 販売価格設定
が正確になります。
まとめ
複数の商品をまとめて発送した場合の送料は、「割合」で分けるのが基本です。
今回のケースでは、金額比率で按分すると、
- A:800円
- B:1200円
- C:1000円
となります。
計算式は、
商品金額 ÷ 合計金額 × 総送料
です。
送料按分は最初は難しく見えますが、「全体の中でどれくらいの割合か」を考えると整理しやすくなります。


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