5月頃に赤い実をつけている大木を見て、「クロガネモチかな?」と思うことがあります。しかし、クロガネモチの実は通常秋から冬に赤くなるため、5月に鮮やかな実が見える場合は別の樹木の可能性もあります。実際には、クロガネモチに葉や樹形が似ていて、赤い実をつける木は複数存在します。この記事では、5月に赤い実をつけるクロガネモチ似の樹木について、特徴や見分け方をわかりやすく紹介します。
クロガネモチの実が赤くなる時期
まず確認したいのは、クロガネモチ自体の特徴です。
クロガネモチはモチノキ科の常緑樹で、公園や街路樹としてよく植えられています。
赤い実が目立つのは主に秋から冬で、
- 11月頃から色づく
- 冬でも実が残る
- 葉は濃い緑で光沢がある
という特徴があります。
そのため、5月に大量の赤い実がある場合は、クロガネモチではない可能性が高いです。
5月に赤い実をつける代表的な木
クロガネモチに似た印象を持つ木として、以下のような樹木があります。
| 樹木名 | 特徴 |
|---|---|
| ソヨゴ | 赤い実と光沢葉が似る |
| アオキ | 春まで赤い実が残る |
| ピラカンサ | 大量の赤実を長期間保持 |
| モチノキ | クロガネモチに近縁 |
| ヤマモモ | 初夏に赤い実をつける |
特に、5月頃なら「ヤマモモ」を見間違えているケースもあります。
ヤマモモは5月〜6月に赤い実をつける
ヤマモモは常緑高木で、街路樹や公園にも植えられています。
特徴としては、
- 5〜6月に赤い実をつける
- 実は丸くゴツゴツしている
- 大木になる
などがあります。
遠くから見ると、赤い実が大量についているため、クロガネモチ系統に見えることがあります。
ただし、葉は細長くギザギザがあるため、近くで見るとかなり違います。
クロガネモチとモチノキの違い
クロガネモチと混同されやすいのが「モチノキ」です。
どちらもモチノキ科で、葉の雰囲気がよく似ています。
ただし、
- クロガネモチは葉柄が赤っぽい
- モチノキは葉がやや丸い
- 実の付き方にも違いがある
といった差があります。
とはいえ、どちらも基本的には秋冬に赤実が目立つため、5月なら別種の可能性を考えたほうが自然です。
ソヨゴもよく似ている
ソヨゴもモチノキ科で、赤い実と光沢のある葉が特徴です。
風で葉が揺れる音から「ソヨゴ」と呼ばれています。
庭木として人気が高く、
- 細めの幹
- 小さめの赤実
- 上品な樹形
などが特徴です。
ただし、ソヨゴも実の最盛期は秋冬寄りです。
実は「前年の実」が残っている場合もある
5月に赤い実が見える理由として、「前年の実が残っている」というケースもあります。
特に、
- 鳥に食べられにくい場所
- 寒冷地
- 実付きが非常に多い年
では、春頃まで赤い実が残ることがあります。
クロガネモチでも条件によっては5月まで少量残ることがありますが、「大量についている」なら別種の可能性が高いです。
見分けるポイントは葉と実の形
木の名前を見分けるときは、実の色だけでなく、
- 葉の形
- 葉の付き方
- 実の表面
- 実の付き方
を見ると判別しやすくなります。
例えば、ヤマモモは実がボコボコしており、クロガネモチはツルッとした丸い実です。
また、葉にギザギザがあるかどうかでもかなり絞り込めます。
まとめ
5月に赤い実をつける大木がクロガネモチに見えても、実際には別の樹木であるケースは少なくありません。
特にヤマモモ、ソヨゴ、モチノキなどは雰囲気が似ており、遠目では混同されやすいです。
クロガネモチは本来、秋から冬に実が目立つ木なので、5月に大量の赤実がある場合は、まず別種を疑うとよいでしょう。
葉の形や実の表面を観察すると、意外と簡単に見分けられることもあります。


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