なぜ掛け算九九の「7の段」は覚えにくいのか?脳の仕組みと覚え方をわかりやすく解説

算数

掛け算九九の中でも、「7の段だけ苦手だった」「7×8が毎回あやふやになる」という人は少なくありません。実はこれは単なる気のせいではなく、数字の特徴や脳の覚え方が関係しています。この記事では、なぜ7の段が覚えにくいと言われるのか、その理由と覚えやすくするコツをわかりやすく解説します。

7の段は本当に覚えにくいのか?

結論から言うと、7の段は多くの子どもが苦手になりやすい段です。

実際、小学校の先生や塾講師の間でも、

  • 6の段
  • 7の段
  • 8の段

あたりでつまずく子が増えると言われています。

その中でも7の段は特に「リズムで覚えにくい」「規則性が見えにくい」という特徴があります。

2・5の段は規則がわかりやすい

まず、覚えやすい段を考えてみます。

2の段

2の段は、

2,4,6,8…

と偶数だけが並びます。

つまり、規則が非常に単純です。

5の段

5の段は、

5,10,15,20…

のように、1の位が

  • 5
  • 0
  • 5
  • 0

と交互になります。

これも非常に覚えやすい特徴です。

7の段は「規則性」が見えにくい

一方、7の段を見てみると、

  • 7
  • 14
  • 21
  • 28
  • 35
  • 42
  • 49
  • 56
  • 63

となります。

ここには、2の段や5の段のような単純な繰り返しがありません。

数字の並びが毎回かなり変わるため、脳が「パターン」として覚えにくいのです。

つまり、7の段は“丸暗記寄り”になりやすいという特徴があります。

特に「7×6」「7×8」が混乱しやすい理由

7の段で特につまずきやすいのが、

  • 7×6=42
  • 7×8=56

あたりです。

これは、

  • 6×7
  • 8×7

のように数字が大きくなると、頭の中で瞬時に計算する負荷が増えるためです。

さらに、

42・56・63

のような数字は、日常生活であまり頻繁に見ないため、記憶に残りにくいとも言われています。

「音のリズム」が弱いのも原因

九九は、実はかなり“音”で覚えています。

たとえば、

「ににんがし」

「ごしちさんじゅうご」

などは、リズムが単純です。

しかし7の段は、

「しちはごじゅうろく」

「しちくしじゅうく」

など、音がやや複雑になります。

特に「49(しじゅうく)」は、「4」と「9」が近い音なので、小さい子どもほど混乱しやすいです。

脳は「意味のある規則」を覚えやすい

人間の脳は、単純な暗記より、

  • 規則
  • まとまり
  • パターン

を見つけるほうが得意です。

たとえば、

3,6,9,12…

なら、「3ずつ増える」と理解できます。

しかし7の段は、数字の変化が少し複雑なので、「まとまり」として認識しづらいのです。

7の段を覚えやすくするコツ

では、どうすれば7の段を覚えやすくなるのでしょうか。

「+7」で考える

たとえば、

  • 7
  • 14
  • 21
  • 28

は、毎回7ずつ足しています。

つまり、

「前の答えに7を足す」

という感覚で見ると、少し整理しやすくなります。

苦手部分だけ重点的に覚える

実際には、7の段全部が苦手というより、

  • 7×6
  • 7×7
  • 7×8

だけ怪しい人が多いです。

そのため、苦手部分だけを繰り返したほうが効率的です。

「6×7=42」を先に覚える

九九は順番通りでなくても構いません。

むしろ、

  • 42
  • 49
  • 56

だけをセットで覚えたほうが、後から安定しやすいこともあります。

大人でも7の段だけ一瞬止まる人は多い

実は、大人でも「7×8」が一瞬出てこない人は珍しくありません。

これは能力の問題ではなく、7の段が脳にとって少し整理しづらい構造だからです。

逆に言えば、覚えにくいのはかなり自然なことです。

まとめ

掛け算九九の7の段が覚えにくい理由には、

  • 規則性が弱い
  • 数字の並びが複雑
  • 音のリズムが覚えにくい
  • 脳がパターン化しづらい

といった特徴があります。

特に、2の段や5の段のような単純な繰り返しが少ないため、「暗記感」が強くなりやすいのです。

ただし、7ずつ増える感覚や、苦手部分だけを重点的に覚える方法を使うと、かなり楽になります。

「7の段だけ苦手だった」という人は本当に多いので、決して自分だけではありません。

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