高校の古典で学ぶ『十訓抄』の大江山の章では、最後の部分「知られざりけるにや」の後に省略されている語についてよく疑問が生じます。本文の理解を深めるために、文法的・文脈的に考察してみましょう。
文脈の確認
「知られざりけるにや」は、直前までの物語の状況や行為の結果がまだ世に知られていないことを示す表現です。
ここで続く助動詞として自然なのは、未来や推量の意味を持つ語です。
選択肢の意味
・あらむ:推量・意志・適当の助動詞。ここでは『あろう』の意味で推量的に用いられる。
・ありけむ:過去推量の助動詞「けむ」が付くことで、『あっただろう』の意味になる。
適切な語の判断
文脈的に「知られざりけるにや」は現在の未知の状態を述べているため、未来や推量を示す「あらむ」が自然です。「ありけむ」は過去の推量となるため、この文脈には適さない。
まとめ
従って、『知られざりけるにや』の後に省略されているのは「あらむ」が正しい選択です。文脈と助動詞の意味を考慮すると、自然な読みが得られます。


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