心理学の実験レポートを作成する際、同じ文献から離れて引用を行う場合の表記方法に関して、具体的にどう記載すればよいか悩んでいる方が多いでしょう。特に、日本心理学会の執筆・投稿の手引きに基づく正しい引用方法を理解しておくことは非常に重要です。本記事では、このような状況における適切な引用方法について解説します。
同じ文献から離れて引用する場合の基本的なルール
日本心理学会の執筆・投稿の手引きに基づく引用方法では、同じ文献から複数回引用する場合、最初に引用した文献がその後の引用にも関係します。特に、引用間に他の文章が挟まっている場合、どのように引用表記をすればよいかが問題となります。
基本的に、最初に引用した文献の後に、その文献を再度引用する際には「同上」や「前掲の文献」などを使うことが一般的です。しかし、最初の引用と再度の引用が離れた位置にある場合、どのように表記すればよいのでしょうか。
引用が離れて使われる場合の表記方法
引用が離れて使われる場合、最初に引用した文献を再度使用する際には、引用部分が明確にどの文献から来ているのかを示す必要があります。この場合、再度の引用箇所で文献の著者名や発行年を明記することが求められます。
具体的には、以下のような形で表記します。「(著者名、発行年)」を使って、再度引用する文献を明確に示します。例えば、「〜だ(山田、2020)」のように記載します。これにより、読者はどの文献から引用されたのかをすぐに理解できます。
引用間に他の文章が挟まっている場合の注意点
引用の間に他の文章が挟まる場合、再度の引用表記が必要となります。たとえば、最初に引用した文献が他の文章に挟まれてしばらく経った後、再度引用を行う場合は、「同上」や「前掲の文献」のような省略表記は避け、必ず「(著者名、発行年)」の形式で表記することが推奨されます。
また、同じ著者から複数の文献を引用する場合、その文献がどの文献なのかを混乱なく明記するために、発行年を記載することが重要です。この場合、異なる文献を区別するために、発行年の後にアルファベットで区別をつけることもあります(例:「山田、2020a」「山田、2020b」)。
実例を使った引用方法
実際の引用方法を具体的に示すために、以下に例を挙げてみます。
- 最初の引用: 〜だ(山田、2020)。
- その後の引用(離れて使う場合): 〜だ(山田、2020)。
- 同じ著者から別の文献を引用する場合: 〜だ(山田、2020a)。
- 発行年が同じ場合、著者名で区別する場合: 〜だ(山田、2020b)。
まとめ
同じ文献から離れて引用する際には、最初に引用した文献を再度明確に示すために「(著者名、発行年)」を使うことが必要です。これにより、読者はどの文献から引用されているかを明確に理解できます。また、複数の文献が同じ著者によるものである場合、発行年の後にアルファベットを付けて区別することも有効です。引用方法を正確に守ることで、レポートの信頼性を高めることができます。
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