中学2年生の理科で行うロウの燃焼実験は、化学変化と熱の理解を深める良い機会です。この実験で発生した水蒸気と二酸化炭素から、ロウに含まれる物質について考える問題について解説します。
① ロウの燃焼による反応
ロウを燃焼させると、ロウは酸素と反応して水蒸気と二酸化炭素を生成します。この現象は、化学反応式で表すと次のようになります。
ロウ(C12H22O11)+O2 → CO2 + H2O
② 発生した水蒸気と二酸化炭素
実験中に瓶の内側が白くくもるのは、水蒸気が冷えて凝縮するためです。水蒸気は水分子(H2O)からできており、これはロウの燃焼により発生します。
また、二酸化炭素(CO2)は、燃焼時にロウの炭素(C)と酸素(O2)が反応して生成される気体です。
③ ロウに含まれる物質の推測
水蒸気(H2O)と二酸化炭素(CO2)の生成から、ロウには炭素と水素が含まれていると考えられます。具体的には、炭素が二酸化炭素(CO2)となり、水素が水蒸気(H2O)となる化学反応が進行するからです。
このように、燃焼によって発生した水蒸気と二酸化炭素から、ロウの主要な成分が炭素(C)と水素(H2)であると結論できます。
④ まとめ
ロウを燃焼させる実験では、二酸化炭素と水蒸気が発生します。これらの気体の成分から、ロウには炭素と水素が含まれていると考えられます。この理解をもとに、化学変化とその結果として生じる物質を学ぶことができます。
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