英語教員を目指して学習を続けていると、自分の指導者だった先生方の高い英語力と比較してしまい、「自分はもっと上を目指さなければならない」と感じることがあります。特にCEFR B2以上の力を身につけた後は、C1やC2といったさらに高いレベルを意識する人も少なくありません。
しかし、優れた英語教師に必要なのは、単純に最高レベルの英語力だけではありません。深い知識を持ちながら、それを学習者に分かりやすく届ける力や、学び続ける姿勢も重要です。
この記事では、英語教師を目指す人がどのような目標設定で英語学習を続ければよいのか、高度な英語力をどのように教育現場で活かすのかについて解説します。
英語教師に求められる英語力とCEFRレベルの考え方
英語教員を目指す場合、CEFRのB2レベルは一つの大きな目標になります。B2は、日常的な会話だけではなく、複雑な文章を理解したり、自分の意見をある程度詳しく表現したりできるレベルです。
一方で、C1やC2はより高度な言語運用能力を示します。C1では専門的な内容を含む幅広い場面で柔軟に英語を使うことができ、C2ではほぼ母語話者に近い理解力や表現力が求められます。
ただし、学校教育の現場では教師自身がC2レベルであることだけが重要なのではありません。生徒がどこでつまずくのかを理解し、適切な説明ができる能力も同じくらい大切です。
高い英語力を持つ教師ほど学び続ける姿勢が重要になる
英語には終わりがありません。語彙、表現、文化的背景、言語学的な知識などを追求すると、学べば学ぶほど新しい疑問が出てきます。
これは英語力が不足しているからではなく、むしろ深く学んでいる人ほど自然に起こることです。母語話者であっても、知らない表現や専門分野の言葉は存在します。
例えば、一つの単語について調べた際に、語源や似た表現との違い、実際の使用場面などを掘り下げると、次々と疑問が生まれます。しかし、その疑問を持てること自体が高度な学習者の特徴でもあります。
「全部分かる英語」を目標にすると苦しくなる理由
英語学習で陥りやすい考え方の一つが、「知らないことがある=自分の英語力が足りない」と考えてしまうことです。
しかし、言語は非常に広大な体系であり、どれほど優秀な教師や研究者でも全てを知っているわけではありません。重要なのは、分からないことに出会った時に調べ、理解し、必要に応じて説明できる力です。
例えば、生徒から予想外の質問をされた時に、その場で全て答えられる教師よりも、「良い質問だから一緒に調べてみよう」と学びの姿勢を示せる教師のほうが、生徒に良い影響を与える場合があります。
C1やC2を目指す英語学習のメリット
英語教師を目指す人にとって、C1以上の英語力を目標にすることには大きなメリットがあります。教材や海外の情報に直接触れられる範囲が広がり、より正確な説明ができるようになります。
また、高度な英語力を身につける過程で、学習者がどのような部分で苦労するのかを自分自身で経験できます。この経験は教師として非常に貴重です。
例えば、以前は理解できなかった文法項目を後から理解した経験があれば、生徒が同じ部分で悩んだ時に、どこが難しいのかを具体的に説明できます。
疑問が多く生まれる人ほど教師として成長できる可能性がある
英語学習を続けていると、「なぜこの表現になるのか」「なぜこの文法ではないのか」といった疑問が増えていきます。
疑問が多いことは、学習の邪魔ではなく、言語を表面的ではなく深く理解しようとしている証拠でもあります。
ただし、全ての疑問をその場で解決しようとすると学習が進まなくなることがあります。そのため、疑問を記録して後から調べる習慣を作ると、効率よく知識を整理できます。
英語教師を目指す人におすすめの学習バランス
英語教師を目指す場合、英語力の向上だけではなく、教える力を同時に育てることが重要です。
例えば、英語の記事を読む時には単に内容を理解するだけではなく、「これを高校生に説明するとしたらどう伝えるか」と考えることで、教師としての視点を養えます。
また、発音、文法、語彙、文化背景などを幅広く学びながら、自分が得意な分野と苦手な分野を把握しておくことも大切です。
まとめ
英語教師を目指す人が高い英語力を求めることは、とても良い姿勢です。CEFR C1やC2を目標にすることで、教材理解や説明力の向上につながります。
しかし、優れた教師になるために必要なのは、「全てを知っていること」ではなく、「学び続ける姿勢」と「分からないことを生徒と一緒に解決できる力」です。
英語に関する疑問が増えることは、成長している証でもあります。高い目標を持ちながらも完璧を求めすぎず、英語を学ぶ楽しさを伝えられる教師を目指すことが大切です。


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