日本語の「ありえん」と英語の「alien」は、発音が少し似ているため「もしかして語源が同じなのでは?」と疑問に思う人もいます。しかし、この2つの言葉は実際にはまったく異なる由来を持っています。
この記事では、「ありえん」という日本語表現がどこから生まれたのか、英語の「alien」との関係、そしてなぜ似て聞こえるのかについて、言葉の歴史を交えながら分かりやすく解説します。
「ありえん」は「あり得ない」を短縮した日本語表現
「ありえん」は、基本的には日本語の「あり得ない」をくだけた形で短縮した表現です。「存在する可能性がない」「そんなことが起こるはずがない」という意味で使われます。
例えば、「こんな高得点を一発で取るなんてありえん」「その値段はありえん」といったように、驚きや否定の感情を強く表す若者言葉として広まりました。
元になっている「あり得る」は、「ある」と「得る」が組み合わさった言葉です。「起こる可能性がある」という意味を持ち、そこに否定の「ない」が付いて「あり得ない」になります。
英語の「alien」とはどのような意味なのか
一方、英語の「alien」は日本語では主に「宇宙人」という意味で知られています。しかし、本来の意味はもっと広く、「異質なもの」「外国のもの」「よそから来たもの」を表す言葉です。
映画などで登場するエイリアンは、「地球外から来た存在」という意味から使われるようになりました。つまり、英語のalienには「自分たちとは違う存在」というニュアンスがあります。
語源をたどると、alienはラテン語の「alienus(他人の、異なる)」に由来しており、日本語の「ありえん」とは言葉の成り立ちが異なります。
「ありえん」と「alien」が似て聞こえる理由
2つの言葉が似て感じられる理由は、単純に音の一部が近いためです。「ありえん」は「あ・り・え・ん」、「alien」は英語発音では「エイリアン」に近く、母音の並びや最後の音の印象が似ています。
しかし、言語学的には偶然似ているだけで、片方がもう片方から派生したという関係はありません。
例えば、日本語の「パン」と英語の「pan」のように、同じ音でも偶然一致している言葉は世界中に数多くあります。「ありえん」と「alien」もそのような例の一つです。
日本語には外国語に似ている偶然の言葉が多い
日本語には、外国語と似た発音を持つために「もしかして由来は同じなのでは?」と思われる言葉が多くあります。
例えば、「神(かみ)」と英語の「come」、「ねこ」と英語の「neko」のように、音が似ていても語源的な関係がないケースがあります。
言葉は世界中で独自に発展してきたため、異なる言語同士で似た音の単語が生まれることは珍しくありません。
「ありえん」という表現が広まった背景
「ありえん」という表現は、インターネットやSNS、若者文化の影響で広く使われるようになりました。文章で短く感情を表現できるため、会話やネット上のコメントで便利な言葉として定着しています。
また、「ありえない」よりも軽く、驚きやツッコミのニュアンスを込めやすい点も特徴です。
例えば友人が突然大きな成功をした時に「それはありえん!」と言えば、必ずしも否定ではなく、「すごすぎる」という驚きを表す場合もあります。
まとめ
「ありえん」と英語の「alien」は、発音が似ているものの、語源や意味はまったく別の言葉です。
「ありえん」は日本語の「あり得ない」を省略した表現であり、「alien」はラテン語を起源とする英語で「異質なもの」や「宇宙人」を意味します。
言葉には偶然似た音になるものが数多くありますが、語源を調べることで、それぞれの言葉が歩んできた歴史や文化の違いを知ることができます。


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