英語の比較表現「as〜as」は、中学英語では「〜と同じくらい…」として学びます。しかし、実際の英文ではasとasの間に長い語句や節が入ることがあり、単純な穴埋めのように考えていると意味が取りにくくなります。
この記事では、as〜as構文の基本的な仕組みから、長い英文でどの部分とどの部分を比較しているのかを見抜く方法まで、初学者にも分かりやすく解説します。
as〜as構文の基本は「同じ程度」を比べる表現
まず、as〜asの基本形は「A is as 形容詞 as B」という形です。
例えば、I am as tall as Tom.という文では、「私」と「Tom」の身長を比較しています。
意味は「私はTomと同じくらい背が高い」です。この場合、比較しているものは単純に「I」と「Tom」という2つの名詞です。
しかし、as〜asの本質は「asとasで何かを挟む」というよりも、「前後の内容を同じ基準で比べる」という考え方です。
asとasの間に入るのは比較対象ではなく「程度」
混乱しやすいポイントは、asとasの間に入るものを「比較する相手」と考えてしまうことです。
実際には、asとasの間に入るのはどの程度なのかを示す部分です。
I am as tall as Tom.を分解すると、以下のようになります。
| 部分 | 役割 |
|---|---|
| I am | 比較される対象 |
| as tall as | 同じ程度であることを示す表現 |
| Tom | 比較の基準 |
つまり、「Tomを基準にすると、私の背の高さは同じ程度」という構造です。
as〜asの後ろには文が置かれることがある
質問の英文のような長い形では、asの後ろに単語ではなく「節(主語+動詞を含むまとまり)」が置かれています。
例文のWe are as strongly affected by our relationship with them as they have been by their relationship with us.を見てみます。
まず前半だけを見ると、
We are as strongly affected by our relationship with them.
「私たちは、彼らとの関係によって同じくらい強く影響を受けている」という形になっています。
そして後ろのas以降、
they have been by their relationship with us
が比較の基準になります。
つまり、この文の構造は以下のようになります。
| 部分 | 内容 |
|---|---|
| We are as strongly affected by our relationship with them | 私たちが影響を受ける程度 |
| as they have been by their relationship with us | 彼らが影響を受けてきた程度 |
意味は「私たちは、彼らとの関係によって、彼らが私たちとの関係によって影響を受けてきたのと同じくらい強く影響を受けている」となります。
長いas〜asを読むときのコツ
長いas〜asに出会った場合、最初から日本語に訳そうとすると混乱しやすくなります。
まず確認するべきなのは、最初のasの直前にある形容詞や副詞です。
今回の場合はstrongly affectedが比較している中心部分です。「どのくらい強く影響を受けるか」を比べています。
次に、後ろのas以下を「〜と同じくらい」と補って読みます。
つまり、
We are as strongly affected ~ as they have been ~
を見たら、
「私たちが影響を受ける強さ」と「彼らが影響を受けてきた強さ」を比べている
と考えると理解しやすくなります。
as〜asの後ろが長くなる理由
英語では、同じ内容を繰り返すことを避けるため、省略がよく行われます。
例えば、
Tom is as tall as Mike is tall.
という文は、後ろのtallが省略されて、
Tom is as tall as Mike.
になります。
質問の英文でも、後半は本来なら「they have been strongly affected by their relationship with us」と考えることができます。
しかし、英語では同じ表現を繰り返さないため、strongly affectedの部分が省略されています。
この省略を見抜けると、長いas〜asでも構造が分かりやすくなります。
初学者がas〜asを見るときの考え方
as〜asを「asとasの間に比較対象を入れる公式」と覚えると、長文では対応できなくなることがあります。
おすすめなのは、「前半の内容と後半の内容を同じ基準で比べている」と考えることです。
例えば、
She works as hard as her brother does.
なら、「彼女が働く頑張り具合」と「兄が働く頑張り具合」を比較しています。
単語同士を比べているのではなく、行動や状態の程度を比べていると考えると理解しやすくなります。
まとめ
as〜as構文は、「asとasの間に比較相手が入る」というより、「前後の内容を同じ程度で比較する表現」と考えると理解しやすくなります。
長い英文では、as以下に主語と動詞を含む節が置かれることがあります。その場合も、比較している中心部分を探し、「何の程度を比べているのか」を確認することが重要です。
as〜asを単なる暗記公式ではなく、「Aの程度はBの場合と同じ」という構造として見ることで、長文読解でも迷わず処理できるようになります。


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