同じ電圧・容量のACアダプターを2個用意した場合、「プラスとマイナスをつなげば容量が2倍になるのでは?」と考えることがあります。しかし、電源の接続方法によって電圧や電流容量の変化は異なり、間違った接続は故障や事故につながる可能性があります。この記事では、DC9V-300mAhのアダプターを2個使った場合にどうなるのか、並列接続や直列接続の違いを分かりやすく解説します。
アダプターを2個つなぐときは接続方法で結果が変わる
電源を複数つなぐ場合、重要なのは「直列接続」と「並列接続」のどちらになるかです。電圧を高くしたい場合と、流せる電流を増やしたい場合では接続方法が異なります。
例えば、DC9V-300mAhの電源を2個使用する場合、単純にプラスとマイナスをつなぐだけでは、必ずDC9V-600mAhになるわけではありません。
また、一般的なACアダプターは内部に電圧制御回路が入っているため、乾電池のように自由に組み合わせられるものではありません。
並列接続なら理論上は電流容量を増やせる
同じ電圧の電源を並列につなぐと、電圧はそのままで、供給できる電流容量を増やせる可能性があります。
例えば、同じ性能のバッテリーであれば、DC9V・300mAhを2個並列にすると理論上はDC9V・600mAh相当になります。
しかし、ACアダプターの場合は注意が必要です。それぞれの出力電圧にわずかな違いがあると、高い電圧側から低い電圧側へ電流が流れ込み、アダプター同士が干渉する可能性があります。
そのため、一般的なACアダプターを単純に並列接続して容量を増やす方法は推奨されません。
直列接続ではDC18Vになるため注意が必要
2つの電源のプラスとマイナスを順番につなぐ直列接続では、電圧が加算されます。
例えば、DC9Vのアダプターを2個直列につなぐと、理論上はDC18Vになります。これはDC9Vで動作する機器には過電圧となり、故障する可能性があります。
「容量を増やしたい」という目的で直列接続すると、目的とは違う結果になるため注意が必要です。
mAhはアダプターではなく電池容量で使われることが多い
電源の表示でよく見るmAh(ミリアンペア時)は、主にバッテリーや電池の容量を表す単位です。
ACアダプターの場合は、通常「300mA」のように最大出力電流で表示されることが多く、「300mAh」と表記されている場合は表記方法を確認する必要があります。
例えば、DC9V-300mAのアダプターであれば、「9Vで最大300mAまで供給できる」という意味になります。2個使用しても、必ず600mAを安全に取り出せるとは限りません。
安全に電源容量を増やしたい場合の方法
必要な電流が現在のアダプターでは不足している場合は、容量の大きいACアダプターに交換する方法が最も安全です。
例えば、現在がDC9V・300mAのアダプターなら、機器の仕様を確認したうえでDC9V・1Aなど、同じ電圧でより大きな電流を供給できる製品を選ぶ方法があります。
ただし、電圧は必ず機器指定のものと一致させる必要があります。電流容量は余裕があっても問題ありませんが、電圧が違う電源を使うと故障につながります。
まとめ|DC9Vアダプター2個で単純にDC9V-600mAhにはならない
DC9V-300mAhのアダプターを2個用意してプラスとマイナスをつないでも、単純にDC9V-600mAhになるわけではありません。
理論上、同じ電圧の電源を並列接続すれば電流容量を増やせる場合がありますが、ACアダプターでは電圧差や内部回路の影響があり、安全な方法とは言えません。
電源容量を増やしたい場合は、用途に合った大容量のACアダプターへ交換するのが最も確実で安全な方法です。


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