英語の付帯状況を表す「with+名詞+補語」の形は、英文読解や英作文でよく登場します。しかし、「with+名詞+being」のbeingはなぜ入る場合があるのか、なぜ副詞のdownが補語のように使えるのかなど、仕組みが分かりにくい表現でもあります。
この記事では、He was lying with his face (being) down.、with the windows open.、Don’t speak with your mouth full.などの例文を使いながら、付帯状況のwith構文の考え方とbeing省略の理由を分かりやすく解説します。
付帯状況のwith構文とは何か
付帯状況のwithとは、「〜が…の状態で」「〜を…したまま」という意味を表す表現です。基本の形はwith+名詞+補語になります。
例えば、She sat with her eyes closed.という文では、「彼女は目を閉じた状態で座っていた」という意味になります。
この場合、withの後ろにあるher eyesが名詞、closedがその状態を説明する補語です。つまり「her eyes=closed」という関係が成立しています。
with+名詞+beingになる理由
with構文では、名詞の後ろに現在分詞や過去分詞を置くことができます。beingは「〜である、〜になっている」という状態を表すbe動詞のing形です。
例えば、with his face being down.を文法的に考えると、「his face=being down(顔が下向きの状態である)」という関係になります。
ただし、英語では状態を表す場合、beingは省略されることが多く、with his face down.という形が一般的に使われます。
つまり、with his face down.はもともとwith his face being down.のbeingが省略された形と考えることができます。
なぜbeingを省略できるのか
beingは「〜である」という状態を表すための補助的な役割をしています。そのため、意味が明確な場合は英語では省略される傾向があります。
例えば、He was standing with his arms crossed.という文では、「彼の腕がcrossedされた状態」という意味ですが、with his arms being crossed.とは普通言いません。
同じように、She was sitting with her eyes closed.も、She was sitting with her eyes being closed.より自然な表現です。
beingを入れると文法的には間違いではありませんが、少し説明的で硬い印象になります。
補語には副詞downも置けるのか
一般的な英文法では、補語(C)には名詞や形容詞が来ると習います。しかし、with構文では必ずしも学校文法の補語の分類だけでは説明できません。
He was lying with his face down.のdownは、一見すると副詞ですが、「顔が下向きの状態」を表しています。
このdownは単なる動作を修飾する副詞ではなく、faceの状態を説明する働きをしているため、with構文の補語のような役割を果たしています。
英語では、位置や方向を表す副詞が状態を表す形容詞的な働きをすることがあります。
例えば、The door is open.(ドアは開いている)のopenが状態を表すのと同じように、The door is down.やThe face is down.のような表現では、downが状態を示します。
with the windows open.ではbeingは省略されているのか
Ms. Walter always teaches her class with the windows open.という文も、基本的にはwith the windows being open.からbeingが省略された形と考えることができます。
意味は「ウォルター先生はいつも窓を開けた状態で授業をする」です。
ここでも、windowsとopenには「窓=開いている状態」という関係があります。そのため、being openという形を作ることができます。
しかし、英語では状態を表すwith構文ではbeingを省略するのが自然なので、with the windows open.が普通の表現になります。
Don’t speak with your mouth full.も同じ仕組み
Don’t speak with your mouth full.は「口いっぱいに食べ物を入れたまま話してはいけない」という意味です。
この文も、理論的にはwith your mouth being full.と考えることができます。
ただし、beingを入れると不自然になるため、通常はwith your mouth full.と言います。
fullは形容詞なので、「your mouth=full(口がいっぱいの状態)」という関係が成立しています。
with構文で覚えるべきポイント
付帯状況のwith構文では、まず「withの後ろの名詞がどんな状態なのか」を考えることが重要です。
| 例文 | 意味 |
|---|---|
| with his eyes closed | 目を閉じた状態で |
| with the windows open | 窓を開けた状態で |
| with his face down | 顔を下に向けた状態で |
| with his mouth full | 口いっぱいの状態で |
また、beingは「状態」を明示したい場合には使えますが、日常的な英文では省略されることが多いと覚えておくと理解しやすくなります。
まとめ
付帯状況のwith構文では、「with+名詞+補語」で「名詞がその状態で」という意味を表します。
with+名詞+being+補語の形では、beingはbe動詞のing形として状態を表していますが、状態が明らかな場合は省略されることが多くあります。
また、downのような副詞も、単なる動作の修飾ではなく名詞の状態を説明する場合には、with構文の補語のような働きをします。
そのため、with his face down、with the windows open、with your mouth fullなどはすべて「名詞+状態」を表す自然な英語表現として理解すると、付帯状況のwithを正しく使えるようになります。


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