電気工事や設備工事の現場で使われる「ウォルボックス」という言葉を聞くと、配線を入れる箱なのか、計測器やメーターを収納する箱なのか疑問に感じる人も多いです。ウォルボックスは見た目が似た電気ボックス類の一つですが、用途を理解すると役割が分かりやすくなります。この記事では、ウォルボックスの基本的な用途や収納するもの、他の電気ボックスとの違いについて解説します。
ウォルボックスとは電気機器を収納するための箱
ウォルボックスとは、主に屋外や湿気のある場所などで電気機器や配線を保護するために使用される収納ボックスです。一般的には壁面に取り付けて使用することから、英語の「wall(壁)」に由来する名称として使われています。
内部には電気配線の接続部分、端子台、ブレーカー、小型の制御機器などを収納できます。目的は単に配線を隠すことではなく、雨水、ほこり、衝撃などから内部の電気部品を守ることです。
例えば屋外照明の配線を接続する場所や、建物外部に設置された設備の配線をまとめる場所などで使用されます。
ウォルボックスには何を入れるのか
ウォルボックスに収納するものは、主に電気配線に関係する部品です。代表的なものとして、端子台、電線の接続部、リレー、小型ブレーカー、電源装置などがあります。
一方で、大型の計測器や表示用メーターを入れることを目的としたものではありません。ただし、サイズや仕様によっては小型の計測機器や制御機器を収納できるタイプもあります。
例えば工場設備では、センサーから伸びてきた配線をウォルボックス内でまとめ、そこから制御盤へ配線を送るといった使い方をします。
ウォルボックスは電気の中継ボックスなのか
ウォルボックスは広い意味では配線の中継地点として使われることがあります。しかし、一般的な「中継ボックス」と完全に同じ意味ではありません。
電気工事でいう中継ボックスは、主に電線同士を接続するためのボックスを指します。一方ウォルボックスは、防水性や保護性能を持った収納箱としての役割が強く、内部に接続部品や機器を設置できる点が特徴です。
つまり、ウォルボックスの中で配線を接続することはありますが、「配線をつなぐだけの箱」ではなく、「電気部品や接続部分を保護するための箱」と考えると分かりやすいです。
ウォルボックスと似た電気ボックスとの違い
電気設備にはウォルボックス以外にも、プルボックス、アウトレットボックス、制御盤など似た名前や形状のものがあります。それぞれ用途が異なります。
| 種類 | 主な用途 |
|---|---|
| ウォルボックス | 壁面などに設置し、配線や電気部品を保護する箱 |
| プルボックス | 配線を集めたり、電線の引き込みや分岐を行う箱 |
| アウトレットボックス | 照明器具やコンセント周辺の配線接続に使用する箱 |
| 制御盤 | 多数の制御機器や操作機器を収納する設備 |
このように、ウォルボックスは電線を保護するだけでなく、中に機器を収められる点が特徴です。用途によって適切な種類のボックスを選択する必要があります。
ウォルボックスを選ぶ時に確認するポイント
ウォルボックスを使用する場合は、設置場所や収納する機器に合わせて選ぶことが重要です。特に屋外で使用する場合は、防水性能や耐候性を確認する必要があります。
また、内部に入れる部品の大きさだけでなく、配線を曲げたり接続作業をしたりするための余裕も考える必要があります。小さすぎる箱を選ぶと、施工時に作業しづらくなる場合があります。
例えば屋外コンセント用の配線を収納する場合と、制御機器を収納する場合では必要な大きさや性能が異なるため、用途に合わせた選定が大切です。
まとめ:ウォルボックスは配線や電気部品を守るための収納箱
ウォルボックスは、電気配線や小型の電気部品を収納し、雨やほこりなどから守るために使われるボックスです。単純な電線の中継ボックスというよりも、配線接続部分や機器を保護するための設備として利用されます。
計測器やメーター専用の箱ではありませんが、種類によっては小型機器を収納できるものもあります。電気工事では、設置場所や収納する部品に合わせて適切なウォルボックスを選ぶことが重要です。


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