検電器に正に帯電させた後、負に帯電した棒を近づけると金箔(leaves)がどう動くかという問題は、静電誘導の基本理解を問う典型問題です。本記事では、電荷分布の変化と誘導の仕組みを丁寧に整理し、選択肢Aが成立する理由を物理的に解説します。
検電器の基本構造と帯電状態
検電器は金属球と導体棒、その先に金箔(葉)を持つ構造をしています。
金属は自由電子を持つため、外部から電荷を与えると全体に電荷が分布します。
正に帯電させた場合、電子が不足した状態となり、全体が正電荷を帯びます。
金箔が開く理由(同符号反発)
金箔部分も同じ符号の電荷を持つため、互いに反発して開きます。
これはクーロン力による同符号反発の直接的な結果です。
検電器が「開いた状態」は帯電していることの指標になります。
負に帯電した棒を近づけたときの誘導
負電荷の棒を近づけると、電子は反発されて金箔側へ押し出されます。
その結果、金箔部分には電子が集まり、正電荷が中和される方向に働きます。
一方で上部(金属球側)には正電荷が相対的に強く残ります。
電荷再分布による金箔の変化
誘導によって金箔の電荷量が減少し、反発力が弱くなります。
そのため金箔は互いに引き寄せられ、開きが小さくなります。
これが選択肢A「葉が近づく」の理由です。
なぜ完全に閉じないのか
外部の負電荷は接触していないため、電荷の完全中和は起こりません。
したがって金箔は完全には閉じず、部分的に開いた状態を保ちます。
これは誘導現象における典型的な中間状態です。
まとめ
検電器は静電誘導によって電荷分布が変化するため、外部から負電荷を近づけると金箔の反発が弱まり閉じる方向に動きます。
したがって正解はAとなり、この現象は電荷移動ではなく誘導による再分布で説明できます。
静電気問題では「接触の有無」と「電荷の再配置」を区別することが重要です。


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