電柱の強度計算を行う際、「垂直荷重」や「荷重点」がどこになるのか分かりにくいと感じる人は多いでしょう。特にDV線を引留柱へ架線する場合、荷重点の考え方を理解しておくことは重要です。この記事では、DV線38-3Cを25m架線するケースを例に、垂直荷重と荷重点の基本をわかりやすく解説します。
垂直荷重とは何か
垂直荷重とは、電線や機器などの重量によって電柱に鉛直方向へ加わる荷重のことです。
今回のようにDV線38-3Cを25m架線する場合、主に以下が垂直荷重として考慮されます。
- 電線自体の重量
- 支持金物の重量
- 場合によっては積雪荷重
今回は「風圧荷重・氷雪荷重なし」という条件なので、純粋に電線重量が主体となります。
DV線38-3Cの重量計算
質問条件ではDV線38-3Cの単位重量は1.2kg/mです。
25m架線する場合の総重量は次のようになります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 単位重量 | 1.2kg/m |
| 架線長 | 25m |
| 総重量 | 約30kg |
つまり、電線全体として約30kgの重量が存在します。
荷重点はどこになるのか
一般的な強度計算では、均等荷重として扱う場合、荷重点は径間中央付近に設定されます。
今回の条件では、25m径間の中央である約12.5m位置が基本的な重心位置になります。
ただし、引留柱では張力の影響が大きいため、実際の柱設計では単純な重量だけではなく、架線張力との合成荷重として検討されることが一般的です。
弛度3%の場合の考え方
弛度率3%という条件では、25m径間に対して弛度は約0.75mとなります。
この場合、電線は放物線状にたわむため、実際の最低点は径間中央になります。
そのため、垂直荷重の代表点も中央付近として扱われることが多いです。
引留柱で重要なのは水平張力
今回の条件で特に重要なのは、垂直荷重よりも水平張力です。
引留柱は電線張力を受け止める構造なので、柱強度計算では次の荷重が支配的になります。
- 電線張力
- 偏荷重
- 風圧荷重
垂直荷重だけで柱が決まるケースは少なく、多くの場合は曲げモーメントや安全率を含めて検討します。
実務でよく使われる考え方
実際の配電設計や弱電設計では、電線重量を「支持点へ半分ずつ分配」する簡略計算を行うことがあります。
つまり、25m径間で総重量30kgなら、片側柱へ約15kg相当が作用すると考える方法です。
ただし正式設計では、電技解釈や各種設計基準、メーカー資料に基づく確認が必要です。
まとめ
DV線38-3Cを25m架線する場合、垂直荷重の重心位置は基本的に径間中央の約12.5m位置として考えるのが一般的です。ただし、引留柱では垂直荷重以上に電線張力が重要になるため、実務上は水平荷重を含めた総合的な強度検討が必要になります。簡易計算と正式設計では扱いが異なるため、最終的には電柱メーカー資料や設計基準に基づく確認が重要です。


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