ヨハネス・フェルメールの代表作として知られる『真珠の耳飾りの少女』は、世界でも特に人気の高い絵画のひとつです。そのため、「昔ルーブル美術館で見た気がする」「パリで鑑賞した記憶がある」という人も少なくありません。
特に2000年代前半にフランス旅行をした人の中には、「ルーブルで見た」と記憶しているケースもあります。
この記事では、『真珠の耳飾りの少女』の所蔵先や展示歴、なぜルーブルで見た記憶が生まれやすいのかをわかりやすく整理します。
『真珠の耳飾りの少女』の常設所蔵先はオランダ
まず結論から言うと、『真珠の耳飾りの少女』は基本的にフランスのルーブル美術館の所蔵作品ではありません。
現在も含め、この作品はオランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館が所蔵しています。
そのため、通常はオランダで展示されている作品です。
つまり、ルーブル美術館の常設展示として見られる作品ではありません。
2005年前後にルーブル美術館で展示された記録は確認されていない
2005年前後について調べると、『真珠の耳飾りの少女』がルーブル美術館で正式に展示されたという大規模な記録は一般的には確認されていません。
一方で、この作品は世界巡回展で海外に貸し出されることがあり、国際展覧会に登場した時期もあります。
ただし、2005年前後の主要な展示歴としては、アメリカや日本などでの展覧会が話題になっており、ルーブルで大きく展示されたという情報はあまり見当たりません。
そのため、「ルーブルで見た」という記憶は、別作品との混同の可能性もあります。
なぜ「ルーブルで見た記憶」が生まれやすいのか
フェルメール作品は、ルーブル美術館にも別作品が所蔵・展示されています。
また、ルーブルには17世紀オランダ絵画や、フェルメール風の静かな肖像画が多数あります。
そのため、
- フェルメール作品を別作品と混同した
- 似た雰囲気の少女画を見た
- 旅行中に複数の美術館を回って記憶が混ざった
というケースは珍しくありません。
特にヨーロッパ旅行では、オルセー美術館やルーブル美術館、オランダの美術館を短期間で巡る人も多く、後から記憶が合体することがあります。
映画やポスターの影響も大きい
『真珠の耳飾りの少女』は、美術館に行ったことがない人でも知っているほど有名です。
2003年には映画『真珠の耳飾りの少女』も公開され、日本でも話題になりました。
また、ルーブル美術館のミュージアムショップやパリ市内では、有名絵画のポスターや複製画が多く販売されています。
そのため、「パリで見た」という記憶が、“実物を鑑賞した記憶”として強く残ることもあります。
実際にフェルメール作品はフランスでも人気が高い
フェルメールは世界的人気画家のため、フランスでも非常に知名度があります。
ルーブル美術館そのものは所蔵していなくても、特別展や関連展示、解説書、グッズなどで作品名を目にする機会は多いです。
また、2012年〜2014年頃には『真珠の耳飾りの少女』が世界巡回展で各国を回り、日本でも大きな話題になりました。
その影響で、「どこで見たか」が少し曖昧になっている人もいます。
旅行の記憶を確認する方法
もし「本当にルーブルだったのかな?」と気になる場合は、当時の旅行写真やパンフレットを確認するとわかることがあります。
特に、
- マウリッツハイス美術館の外観写真
- オランダ旅行の記録
- フェルメール展のチケット
などが残っていれば、記憶を整理しやすくなります。
ヨーロッパ旅行では、国境を越えて複数都市を回ることも多いため、「フランス旅行の中で見た=ルーブルで見た」と記憶されることも自然なことです。
まとめ
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は、基本的にはオランダのマウリッツハイス美術館の所蔵作品であり、ルーブル美術館の常設作品ではありません。
2005年前後にルーブルで大規模展示された記録も一般的には確認されていないため、別作品や別美術館との記憶違いの可能性があります。
ただし、フェルメール作品はフランスでも人気が高く、関連展示やポスターなどを見た記憶が強く残っているケースもあります。
有名作品ほど、旅行の思い出と結びついて記憶が混ざることは珍しくありません。


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