「馬道(めどう)」の“縦に厚板を敷き渡す”とは?古語辞典の表現をわかりやすく解説

建築

古語や歴史建築に関する辞典を読んでいると、「意味は何となくわかるけれど、情景が浮かばない」という表現に出会うことがあります。

「馬道(めどう)」の説明にある「殿舎と殿舎の間をつなぐために縦に厚板を敷き渡した簡単な通路」という文章も、その一つでしょう。

特に「縦に厚板を敷き渡す」という部分は、現代ではあまり使わない表現のため、具体的にどのような状態なのか迷いやすいです。

この記事では、「馬道」の意味や、「縦に厚板を敷き渡す」という表現が何を指しているのかを、図を思い浮かべやすい形で解説します。

「馬道(めどう)」とは何か

まず「馬道」は、古い宮殿や寺院などで、建物と建物の間を簡単につなぐために作られた通路のことです。

現代でいえば、工事現場の仮設通路や、庭のぬかるみを避けるための板道に近いイメージがあります。

辞典の説明にある「殿舎」とは、宮殿や屋敷の建物のことです。

つまり、「殿舎と殿舎の間をつなぐ」というのは、建物Aから建物Bへ移動するために、地面の上へ板を並べて作った簡易通路を意味しています。

「縦に厚板を敷き渡す」とはどういう状態?

ここで混乱しやすいのが、「縦に」という言葉です。

これは、“板そのものを縦向きに立てる”という意味ではありません。

通路が伸びていく方向に沿って、長い板を並べるという意味です。

例えば、建物と建物の間に細長い橋のような通路を作る場面を想像するとわかりやすいです。

板を進行方向へ向けて、細長く連続して置いていくイメージです。

つまり、

  • 横向きに短い板を何枚も並べるのではなく
  • 長い板を奥へ向かって伸ばすように配置する

という状態を指しています。

「敷き渡す」は橋のようにつなぐ意味

「敷き渡す」という表現も、現代ではやや古風です。

これは単に「置く」ではなく、離れた場所をまたぐように広げて設置する意味があります。

例えば、

  • 川に板を渡して橋にする
  • ぬかるみの上に板道を作る
  • 庭を横切るために木道を敷く

といった場面に近いニュアンスです。

そのため、「厚板を敷き渡す」は、「地面の上や空間に板を連続して並べ、通れるようにする」という意味になります。

現代の感覚で言えば“仮設の木道”に近い

現代人にとってイメージしやすいのは、観光地の木道や工事現場の板通路です。

例えば湿地帯で、足が沈まないよう木の板が細長く敷かれていることがあります。

あのような「板を並べて通路にした状態」が、馬道の感覚にかなり近いです。

ただし、馬道は宮廷や寺院建築の中で使われることも多く、移動用の簡易通路として設けられていました。

なぜ「厚板」なのか

辞典で「厚板」と書かれているのにも理由があります。

薄い板だと、人や荷物、場合によっては馬が通る際に割れたり、たわんだりするからです。

そのため、丈夫な木材をある程度の厚みで加工し、安定した通路として使っていました。

「馬道」という名前にも、“馬が通れるほどの道”というニュアンスが含まれていると考えると、厚板が必要だった理由も理解しやすいでしょう。

古語辞典では“現代語に置き換える”と理解しやすい

古語辞典や歴史用語では、現代では使わない言い回しがそのまま残っています。

そのため、意味を考える時は、

  • 縦に → 進行方向へ沿って
  • 敷き渡す → 橋のようにつなぐ
  • 厚板 → 丈夫な木の板

のように、現代語へ分解すると理解しやすくなります。

単語をそのまま読むと難しく感じますが、実際にはかなり具体的な情景を表していることが多いです。

まとめ

「馬道(めどう)」の説明にある「縦に厚板を敷き渡す」とは、長い板を通路の進行方向へ向けて並べ、建物同士をつなぐ簡易的な板道を作ることを意味しています。

板を縦に立てるわけではなく、細長い通路として奥へ伸ばすように配置するイメージです。

現代でいえば、木道や仮設通路に近い構造を想像すると理解しやすいでしょう。

古語辞典の表現は難しく見えても、一つずつ現代語に置き換えると情景がかなり具体的に見えてきます。

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