英語のhear her speakのherはなぜ目的格?使役・知覚動詞の目的語と補語の関係を解説

英語

英語の文章では、動詞の後ろに置かれる代名詞が目的格になるのか、それとも主格になるのか迷うことがあります。特に「hear her speak English」のような表現では、「彼女が話す」という意味が含まれるため、なぜsheではなくherなのか疑問に感じる人も多いでしょう。

この記事では、「To hear her speak English, you would think she was American.」という英文を例に、hearの後ろに置かれるherの役割や、知覚動詞で使われる文の仕組みについて詳しく解説します。

単なる暗記ではなく、文の構造を理解することで、同じ形の英文にも応用できるようになります。

hear her speak Englishの意味と文構造

「To hear her speak English, you would think she was American.」は、「彼女が英語を話すのを聞いたら、あなたは彼女をアメリカ人だと思うだろう」という意味になります。

この文のポイントは、「hear + 人 + 動詞の原形」という形です。hearは「聞く」という意味の動詞ですが、後ろに人や物を置いて、その後の動作を知覚する表現を作ることができます。

この場合、文の構造は「hear(聞く)+her(聞かれる対象)+speak English(話すという動作)」となっています。

hearの後ろのherが目的格になる理由

herが使われる理由は、hearという動詞の目的語になっているためです。英語では、動詞の動作を受ける人や物は目的格で表します。

例えば、「I heard him sing a song.」という文では、「him」が目的格になります。意味は「私は彼が歌を歌うのを聞いた」です。

ここでもhimは「歌う人」ですが、文の中では「聞いた対象」なので目的格になります。同じように、「彼女が話すのを聞く」場合もsheではなくherを使います。

なぜshe speak Englishではダメなのか

「彼女が英語を話す」という日本語の感覚では、sheが正しいように感じるかもしれません。しかし、英語では文の中での役割によって形が変わります。

sheは主語として使う形です。例えば、「She speaks English.」なら「彼女は英語を話します」という一つの文になるため、sheが使われます。

一方、「I hear her speak English.」では、主語はIであり、herは「聞かれる人」を表す目的語です。そのため、主格のsheではなく目的格のherになります。

知覚動詞では目的語+動詞の形がよく使われる

hearのように、見る・聞く・感じるなどの知覚を表す動詞では、「目的語+動詞」という形がよく使われます。

代表的な知覚動詞には以下のようなものがあります。

  • see(見る)
  • hear(聞く)
  • watch(見る、観察する)
  • feel(感じる)

例えば、「I saw him run.」は「私は彼が走るのを見た」という意味になります。この場合もhimは走る人ですが、seeの目的語なので目的格になります。

同じ考え方で、「I heard her sing.」も「彼女が歌うのを聞いた」となり、herが正しい形になります。

hear her speakとhear her speakingの違い

知覚動詞の後ろには、動詞の原形だけでなく現在分詞(-ing)を置くこともできます。

「I heard her speak English.」は、彼女が英語を話すという行為全体を聞いた、または話す声を聞いたというニュアンスになります。

一方、「I heard her speaking English.」の場合は、彼女が英語を話している途中の場面を聞いたという、進行中の動作に焦点があります。

例えば、部屋の外から一瞬だけ話し声が聞こえた場合は「I heard her speaking English.」のような表現が自然になることがあります。

To hear her speak Englishの文全体のポイント

文頭の「To hear her speak English」は、「彼女が英語を話すのを聞けば」という条件や仮定を表す表現です。

その後ろの「you would think she was American」は、「あなたは彼女がアメリカ人だと思うだろう」という意味になります。

ここで使われているshe was Americanのsheは正しい形です。なぜなら、この部分ではsheがthinkの内容となる文の主語になっているためです。

つまり、「hearの後ろではher」、「thinkの後ろの節ではshe」と、それぞれ文中で担当している役割が違うため形が変わっています。

まとめ

「To hear her speak English, you would think she was American.」のherは、hearの目的語になっているため目的格が使われています。

英語では「誰が動作をするか」だけで判断するのではなく、その文の中で主語なのか目的語なのかによって代名詞の形を変えます。

知覚動詞の「hear + 人 + 動詞の原形」という形を理解すると、「see him play」「watch her dance」など、同じ仕組みの英文も自然に理解できるようになります。

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