映画『プラダを着た悪魔』には、日常英会話ではよく使われるものの、直訳すると意味が分かりにくい表現が数多く登場します。その中でもナイジェルの台詞である「I’m sure you have plenty more poly-blend where that came from.」は、関係副詞whereの働きを理解することで自然な意味が見えてきます。
この英文は単純に「そこから化学繊維の服が出てきた」という意味ではありません。英語特有の表現で、物や情報の出どころ・供給元を表すためにwhereが使われています。
この記事では、「where that came from」の意味や文法構造、なぜwhereが必要なのかを、映画の台詞を例に分かりやすく解説します。
「I’m sure you have plenty more poly-blend where that came from」の全体の意味
まず、この台詞を自然な日本語にすると、「そんなポリエステル混紡みたいな服なら、まだいくらでも持っているんでしょうね」というニュアンスになります。
ここでのポイントは「where that came from」が「それが来た場所」という物理的な場所を指しているわけではないということです。
英語では「where A came from」という形で、「Aの出どころ」「Aが存在する供給元」という意味を表すことがあります。
where that came fromは「それが出てきた場所」という意味
英文を分解すると、where that came fromは「that(それ)がcame from(やって来た)場所」という構造になります。
例えば、誰かが大量のお菓子を持ってきたときに、英語では「There is plenty more where that came from.」と言うことがあります。
これは直訳すると「それが来た場所にはもっとたくさんある」ですが、実際の意味は「それならまだたくさんあるよ」「同じものはまだいっぱいあるよ」という意味になります。
なぜ関係副詞whereが必要なのか
関係副詞whereは、場所を表す名詞を修飾するときに使われます。代表的な例では、「This is the house where I was born.(これは私が生まれた家です)」のような使い方があります。
しかし、今回のwhereは単純な場所ではなく、「供給される場所」「出どころ」という抽象的な場所を表しています。
つまり、「that came from(それが来た)」という情報を、「where(場所)」につなげることで、「それが出てきたところ」という意味を作っています。
whereを使わずに表現するとどうなるか
もしwhereを使わずに表現するなら、「I’m sure you have plenty more poly-blend.」だけでも文法的には成立します。
しかし、この場合は単に「あなたはポリ混紡素材をたくさん持っているでしょう」という事実を述べているだけになります。
「where that came from」を加えることで、「今見せたその服と同じようなものは、まだその出どころにたくさんあるでしょう」という皮肉や嫌味のニュアンスが加わります。
英語でよく使われる「where that came from」の例文
この表現は映画だけでなく、日常会話でも使われます。
例えば、「I have more ideas where that came from.」と言えば、「それ以外にもアイデアはまだたくさんあるよ」という意味になります。
また、「Don’t worry, there is more money where that came from.」なら、「心配しないで、そこから出てくるお金はまだあるよ」という意味ではなく、「同じようなお金の当てはまだあるよ」というニュアンスになります。
このようにwhere that came fromは、「同じ種類のものがまだ存在する」ということを伝える便利な表現です。
映画の台詞に込められたニュアンス
ナイジェルの台詞では、単に服の枚数について話しているのではなく、アンディの服装に対する批判や皮肉が含まれています。
「その程度の安っぽい服なら、まだいくらでも持っているんでしょうね」というように、ファッション業界の人間から見た軽い侮蔑や嫌味を込めた表現になっています。
映画では、このような単語の意味だけでは分からない文化的なニュアンスが多く使われています。where that came fromも、その背景を理解すると台詞の面白さがより伝わります。
まとめ
「I’m sure you have plenty more poly-blend where that came from.」のwhere that came fromは、「それが来た場所」という直訳ではなく、「それと同じものが存在する供給元」「まだ同じものがたくさんある場所」という意味で使われています。
関係副詞whereは、物理的な場所だけではなく、物や情報の出どころのような抽象的な場所にも使うことができます。
映画の英語表現を理解するには、単語の意味だけではなく、こうした慣用的な表現や文化的なニュアンスを知ることが重要です。


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