英語の長文読解では、wouldやcouldが出てきたときに「これは仮定法なのか」「単なる助動詞なのか」と迷うことがあります。また、辞書に載っている熟語の形と実際の英文での使われ方が異なるように見える場合もあります。
この記事では、「Still, allowing the previous year’s edition would save students a lot.」「You would think the professor could supply any new information with handouts.」「on the part of」の表現について、文構造や意味を整理しながら解説します。
wouldは必ずしも仮定法過去ではない
英文中のwouldを見ると、すぐに仮定法過去を考えてしまいがちですが、wouldには複数の用法があります。
「Still, allowing the previous year’s edition would save students a lot.」のwouldは、仮定法過去というよりも「そうすれば〜だろう」「〜することになるだろう」という予測や控えめな表現として使われています。
この文を直訳に近くすると、「それでも、前年版を許可することは学生に多くのお金を節約させるだろう」となります。
ここでの主語は「allowing the previous year’s edition(前年版を認めること)」です。現実とは違う仮定を述べているというより、「もしその方針を取れば」という結果を説明している表現です。
仮定法過去のwouldとの違い
仮定法過去の場合は、現在の事実と異なる仮定を表します。
例えば以下のような文です。
If I were rich, I would buy a big house.
(もし私がお金持ちなら、大きな家を買うのに。)
この場合、「私は現在お金持ちではない」という現実があります。そのため、現実とは異なる仮定としてwouldが使われています。
一方、「allowing the previous year’s edition would save students a lot」は、「前年版を認める」という案を採用した場合の結果を述べているだけで、典型的な仮定法過去とは少し異なります。
You would thinkのwouldが表すニュアンス
「You would think the professor could supply any new information with handouts.」のwouldは、「普通なら〜と思うだろう」という話し手の判断を表しています。
You would thinkはよく使われる表現で、「誰でもそう考えるはずだ」「当然そう思うよね」というニュアンスになります。
例えば、以下のような使い方があります。
You would think he knows better.
(彼ならもっと分かっていると思うよね。)
このwouldも、現実と反対の仮定を表すものではありません。話し手が一般的な感覚として「そう考えるのが自然だ」と述べています。
could supply any new information with handoutsの構造
「could supply any new information with handouts.」では、supplyの使い方がポイントになります。
supplyには、「AにBを供給する」という意味があり、基本的な形は以下の通りです。
supply A with B
(AにBを供給する)
supply B to A
(BをAに供給する)
例えば、以下のような文があります。
The company supplied employees with computers.
(会社は従業員にコンピューターを支給した。)
この場合、employeesが供給を受ける人、computersが供給される物です。
この英文のsupplyは辞書の用法と違うのか
「could supply any new information with handouts」の場合、一見するとsupply A with Bの形に見えますが、実際の意味を考える必要があります。
この文では、「教授はプリントによって新しい情報を提供できる」という意味になります。
つまり、with handoutsのwithは「〜を使って」「〜によって」という手段を表しています。
構造としては以下のように考えると分かりやすくなります。
the professor could supply any new information / with handouts
(教授は新しい情報を提供できる / プリントを使って)
ここでのwith handoutsは「AにBを供給する」のwithではなく、「手段・方法」を表すwithです。
on the part ofの意味と訳し方
「That seems a bit unreasonable on the part of your professor.」のon the part ofは、「〜の側の」「〜の立場として」という意味を持つ表現です。
この文では、「あなたの教授の側において、その判断は少し不合理に思える」という意味になります。
自然な日本語にすると、「あなたの教授の対応は少し筋が通らないように思える」や「教授側の判断としては少し不合理に感じる」と訳せます。
on the part ofの具体例
on the part ofは、人や組織の行動・態度について評価するときによく使われます。
例えば以下のような文があります。
It was a mistake on the part of the company.
(それは会社側のミスだった。)
There was no bad intention on his part.
(彼の側には悪意はなかった。)
このように、「誰の側の行動なのか」を明確にする働きがあります。
まとめ|would・couldや熟語は文全体の意味で判断する
今回の英文では、wouldやcouldが出てきますが、すべてを仮定法過去と考える必要はありません。
「would save」は結果の予測、「You would think」は一般的な判断を表す表現であり、典型的な仮定法とは異なります。
また、supply withの形も、必ずしも「AにBを供給する」という意味になるわけではなく、withが手段を表す場合があります。
英語を正確に読むためには、単語や熟語の形だけで判断せず、文全体の意味や構造を見ることが重要です。


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