三菱PLCで積算タイマーやデータレジスタを使って残り時間などを表示する場合、GOTタッチパネル側で時間と分を表示した際に、分の値が60以上になるケースがあります。これは計算した時間データをそのまま分として表示していることが主な原因です。この記事では、PLC内部で管理している時間を正しく時分形式へ変換し、GOTで見やすく表示する方法について解説します。
PLCのタイマー値をそのまま表示すると分が60以上になる理由
減算タイマーを作成する場合、PLC内部では残り時間を秒単位やタイマ単位のカウント値として保持していることが多くあります。その値を単純に60で割った結果を分として表示すると、例えば3600秒の場合は60分と表示されます。
しかし、人が見る時間表示では60分は1時間0分として表示するのが自然です。そのため、分の値だけを計算するのではなく、時間部分と分部分を分けて計算する必要があります。
例えば残り時間が125分の場合、表示したい内容は125分ではなく、2時間5分です。PLC側でこの変換処理を行ってからGOTへ送ることで正しい表示になります。
時分表示にする基本的な計算方法
時間を秒単位で管理している場合は、以下のような考え方で変換します。
時間=残り秒÷3600
分=(残り秒÷60)を60で割った余り
例えば4500秒の場合、4500÷3600で1時間、残り900秒を分へ変換すると15分になります。その結果、GOTには1時間15分として表示できます。
分の部分だけを表示したい場合でも、60未満になるように余り計算を利用することが重要です。三菱PLCではDIV命令やMOD命令、または演算命令を組み合わせて処理できます。
三菱PLCでデータレジスタを使った表示用データ作成例
例えばD100に残り時間を秒単位で格納している場合、表示用としてD101に時間、D102に分を格納するような構成にします。
処理例としては、D101にD100を3600で割った値を入れ、D102にはD100を60で割った後、さらに60で割った余りを入れます。
このように表示専用のレジスタを作成すると、内部計算用の値と画面表示用の値を分離できるため、プログラムの管理もしやすくなります。
GOTタッチパネル側での表示設定のポイント
GOTではPLCから受け取った数値をそのまま表示するため、PLC側で正しい形式のデータを作っておくことが基本です。GOT側だけで60以上の分を自動的に時間へ変換する設定は一般的ではありません。
表示画面では、時間用デバイスと分用デバイスを別々に配置し、例えば「D101時間 D102分」のような形で表示すると分かりやすくなります。
また、1桁の分表示の場合は05分のようにゼロ表示したいケースもあります。その場合はGOTの数値表示設定で桁数を指定するか、PLC側で表示用データを整える方法があります。
積算タイマーを使う場合に注意したいデータ管理
積算タイマーでは、タイマ現在値やカウンタ値を利用して時間管理を行うことがあります。しかし、タイマの種類によって単位や更新周期が異なるため、表示前に単位変換が必要になる場合があります。
例えば10ms単位のデータを秒として扱ってしまうと、表示時間が大きくずれる原因になります。使用しているPLCシリーズやタイマ命令の仕様を確認し、秒や分への変換処理を正しく行うことが大切です。
実際の設備では、残り時間表示、運転時間表示、メンテナンス周期表示など多くの場面で時分変換が必要になります。最初から表示用データを作る設計にしておくと、後から画面変更する際にも対応しやすくなります。
まとめ
三菱PLCで減算タイマーの時間をGOTへ表示する際、分が60以上になる問題は、分単位のデータをそのまま表示していることが原因で発生します。
対策としては、PLC側で残り時間を時間と分に分解し、時間用レジスタと分用レジスタを分けてGOTへ渡す方法が一般的です。
タイマー値の単位確認、60進数への変換、表示用データの作成を意識することで、見やすく正確な時間表示を実現できます。


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