フラッシュ暗算の大会で活躍する人を見ると、「そろばんを習っていたから計算が速いのでは?」と思う人も多いでしょう。実際、多くのフラッシュ暗算の達人はそろばん経験者ですが、そろばんを習えば誰でも同じような暗算能力が身につくのでしょうか。
この記事では、そろばんと暗算力の関係、頭の中のそろばんを使う暗算方法、そして海外のフラッシュ暗算競技者がどのように計算しているのかを分かりやすく解説します。
フラッシュ暗算とはどのような計算方法なのか
フラッシュ暗算とは、画面に一瞬ずつ表示される数字を見て、頭の中で計算する競技です。例えば「3、7、5、8」と次々に数字が表示された場合、それらを素早く足して答えを出します。
普通の計算のように紙に書いたり電卓を使ったりすることはできません。そのため、数字を記憶する力、計算する力、集中力が必要になります。
特に上級者になると、数桁の数字が高速で表示されても正確に答えることができます。その能力を支えている一つが、そろばんによって鍛えられた計算イメージです。
そろばんを習うと暗算力は必ず身につくのか
そろばんを習うことで暗算力が向上する人は多くいます。しかし、「そろばんを習えば必ず誰でもフラッシュ暗算の達人になれる」というわけではありません。
そろばんでは、数字を珠の動きとして理解する練習をします。特に上級者になると、実際のそろばんを使わず、頭の中にそろばんの珠を思い浮かべて計算する「珠算式暗算」を行います。
ただし、暗算能力の伸び方には個人差があります。練習量や集中力、数字への慣れなども大きく関係します。
そろばん経験者が暗算で速く計算できる理由
そろばん経験者は、数字を見たときに通常のように「数字の文字」として処理するだけではなく、頭の中でそろばんの珠の形に変換して考えることがあります。
例えば「25+37」という計算の場合、頭の中でそろばんの珠を動かし、答えを出します。これは暗算というより、頭の中でそろばん操作をしている状態に近いです。
長期間練習することで、この変換が非常に速くなり、大量の数字を瞬時に処理できるようになります。
海外のフラッシュ暗算選手は頭の中のそろばんを使わないのか
海外の競技者の中には、必ずしも日本式のそろばんを使った経験がない人もいます。その場合、頭の中にそろばんをイメージする方法ではなく、別の方法で計算しています。
例えば、数字の並びを視覚的なイメージとして記憶したり、数字をグループ化して処理したりする方法があります。人間の脳は、同じ計算でも複数の方法で処理できます。
ピアノを弾く人が楽譜を見て指の動きを自然に行えるようになるのと同じように、暗算の達人も大量の練習によって計算処理を自動化しています。
フラッシュ暗算で重要なのはそろばんだけではない
フラッシュ暗算の能力には、そろばん技術だけではなく、記憶力や注意力、数字を処理するスピードも関係しています。
例えば、表示された数字を一時的に覚えておく必要があるため、短期記憶の能力も重要です。また、高速で表示される数字を見逃さない集中力も必要になります。
そのため、フラッシュ暗算のトップ選手は、そろばん技術と同時に、脳の情報処理能力全体を鍛えていると言えます。
そろばんを習うメリットと限界
そろばんには、計算力を高めるだけでなく、集中力や数字への理解を深める効果があります。特に小さい頃から継続して練習すると、暗算への抵抗が少なくなる人が多いです。
一方で、そろばんを習った全員が高速暗算の能力を持つわけではありません。スポーツと同じように、基本技術を身につけた後の練習量や取り組み方によって差が生まれます。
そろばんは暗算能力を伸ばす有力な方法の一つですが、フラッシュ暗算の能力は訓練によって作られる総合的な技術です。
まとめ|フラッシュ暗算の速さは訓練によって身につく能力
フラッシュ暗算のチャンピオンにはそろばん経験者が多いですが、それはそろばんによって数字をイメージする力や計算処理能力を鍛えられるためです。
ただし、そろばんを習えば必ず達人になれるわけではなく、練習量や記憶力、集中力なども大きく影響します。
海外の選手も、頭の中のそろばんを使う方法だけではなく、独自のイメージ処理や数字の整理方法によって高速暗算を行っています。フラッシュ暗算の本質は、そろばんそのものよりも、脳が数字を素早く処理できるように訓練することにあります。


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