英語の文章を読むとき、日本語に訳さなくても内容が自然に理解できる力は、大学受験において大きな武器になります。特に共通テストのリーディングでは、速読力や英文処理能力が得点に直結するため、この能力を持っている受験生は有利です。
一方で、国公立大学の二次試験では、ただ意味を理解するだけではなく、文章の内容を正確な日本語で説明したり、自分の考えを英語で表現したりする力が求められます。この記事では、英文を感覚的に読める人が二次試験英語でさらに得点を伸ばすための勉強方法を解説します。
共通テストで高得点でも二次試験で苦戦する理由
共通テストの英語リーディングでは、文章を素早く読み、必要な情報を正確に探し出す能力が重要です。そのため、英語を英語のまま理解できる力は非常に有利に働きます。
しかし、国公立大学の二次試験では、英文を読んだ後に「なぜそう言えるのか」「筆者の主張は何か」といった内容を論理的に説明する問題が多く出題されます。
例えば英文の内容を理解できていても、「この部分を30字以内の日本語で説明しなさい」と問われた場合、文章の重要部分を選び、自然な日本語に変換する技術が必要になります。
二次試験英語で最優先すべきは英文解釈力
英語を感覚的に読める人ほど、英文解釈のトレーニングを丁寧に行うことが重要です。読む速度が速い人は、無意識に文章の意味を取れている場合が多いですが、二次試験では構造を説明できるレベルまで理解する必要があります。
特に確認したいのは、主語と動詞の関係、修飾関係、関係詞、分詞構文、倒置、省略などの文構造です。
例えば、「なんとなく意味は分かる」という英文でも、下線部和訳では「なぜこの訳になるのか」を説明できなければ得点につながりません。普段から英文を読む際に、頭の中で文構造を確認する習慣をつけると効果的です。
単語学習は継続しながら二次試験向けに深める
共通テストで高得点を取れている場合、単語量が不足している可能性は低いですが、二次試験では単語の細かい意味や使われ方が重要になります。
例えば「address」という単語は「住所」という意味だけでなく、「問題に取り組む」「演説する」といった意味があります。二次試験では、このような文脈による意味判断が求められます。
単語帳を最初から何周も繰り返すだけではなく、長文の中で出会った単語について、どの意味で使われているのか確認する学習がおすすめです。
和訳問題は日本語表現の練習が必要
英語を英語のまま理解できる人が苦戦しやすいのが和訳問題です。理解できていることと、それを採点者に伝わる日本語にすることは別の能力だからです。
和訳では、単語をそのまま置き換える直訳ではなく、英文の構造を保ちながら自然な日本語にすることが大切です。
例えば、「It is not until ~ that …」という表現を見た場合、「~まで…ではない」と直訳するだけではなく、「~して初めて…する」という日本語として自然な形に直す必要があります。
過去問や問題集で模範解答と自分の訳を比較し、「意味は合っているが日本語として不自然な部分」を修正する練習を重ねると記述力が伸びます。
英作文は型を身につけて安定した答案を作る
英作文では、難しい表現を使うよりも、正確な英文を書くことが重要です。国公立二次試験では、文法ミスを減らし、伝えたい内容を明確に表現する力が評価されます。
まずは頻出の構文や表現を覚え、自分が使える英文の型を増やしましょう。
例えば、「私は〜することが重要だと思う」という内容を書く場合、毎回ゼロから考えるのではなく、「I think it is important to ~」のような基本パターンを使えるようにしておくと安定します。
長文読解は精読と速読を使い分ける
共通テストで高得点を取れる読解力がある場合、二次試験対策では長文を大量に読むだけではなく、質の高い精読を取り入れることが大切です。
過去問や難関大学向けの長文では、一つの段落が何を伝えているのか、筆者の主張がどこにあるのかを分析しましょう。
例えば、1つの長文を解いた後に「各段落を一文で要約する」「筆者の主張を日本語で説明する」といった練習をすると、記述問題への対応力が高まります。
過去問演習では採点基準を意識する
国公立二次試験では、大学ごとに問題形式や採点ポイントが大きく異なります。そのため、志望大学の過去問研究は非常に重要です。
過去問を解く際は、単に点数を見るだけではなく、「どの部分が減点されたのか」「必要な要素を書けていたか」を確認しましょう。
例えば説明問題で点数が取れない場合、英文理解ではなく、日本語でまとめる力が不足している可能性があります。その場合は要約練習や記述練習を増やす必要があります。
まとめ:英語を感覚的に読める人ほど記述力を鍛えると強い
英語を日本語に訳さず理解できる能力は、大学受験英語において大きな強みです。ただし、国公立大学の二次試験では、その理解した内容を正確に表現する力が求められます。
今後は単語量を増やすことだけに集中するよりも、英文解釈、和訳、要約、英作文といったアウトプット型の練習を重点的に行うことが効果的です。
英語を読む力がすでに高い人は、記述式問題への対応力を磨くことで、二次試験でも安定して高得点を狙えるようになります。


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