高校3年生から大学受験を目指す場合、これまで勉強習慣がなかったり、基礎知識が不足していたりすると不安になるものです。しかし、通信制高校などで時間を確保できる環境なら、正しい順番で基礎から積み上げることで受験に向けた力を伸ばすことは可能です。
大切なのは、いきなり難しい参考書に挑戦することではなく、現在の自分の位置を把握し、必要な土台作りから始めることです。この記事では、英語・世界史・国語をゼロに近い状態から伸ばすための具体的な勉強手順を解説します。
勉強ゼロから大学受験を目指す場合に最初にやるべきこと
現在の学力がほぼゼロの状態なら、まず目標を「難しい問題を解けるようになること」ではなく「高校範囲の基礎を理解すること」に設定することが重要です。
大学受験では、英語なら単語・文法・英文解釈、世界史なら用語・時代の流れ、国語なら語彙・読解方法という土台が必要になります。この土台がない状態で入試問題や難しい参考書に進んでも、内容が理解できず挫折しやすくなります。
例えば建物を作る時に基礎工事をせずに高い階を作れないのと同じで、受験勉強も基礎部分を固めるほど後半の伸びが大きくなります。
英語は単語より先に文法の基礎構造を理解する
英語学習では、単語力が重要ですが、単語だけ覚えても文章は読めるようになりません。英語は「単語を知っている」ことと「英文を理解できる」ことの間に、文法という橋渡しが必要です。
現在使用している「ターゲット1200」は、基礎単語を覚える教材として方向性は間違っていません。ただし、カタカナの発音だけを見て覚える状態になると、英単語そのものとの結びつきが弱くなることがあります。
おすすめは、単語を見る時に「英単語→発音→意味」の順番で覚えることです。例えばappleなら「アップル」という音ではなく、英語のappleという形を見て意味が出てくる状態を目指します。
英単語は書けなくてもまず読める力を優先する
大学受験では、多くの場合、英作文などを除けば英単語を書く能力よりも、英文を読んで意味を理解する能力が重要になります。
そのため、最初からスペルを完璧に書こうとして時間を使いすぎる必要はありません。まずは英単語を見て意味が分かる状態を作ることを優先しましょう。
例えば1日に50単語を覚える場合でも、最初は「英語を見て日本語の意味が分かる」ことを目標にし、余裕が出てからスペルや発音を細かく確認すると効率的です。
大岩の英文法が難しく感じる場合の進め方
「大岩のいちばんはじめの英文法」は基礎向けの参考書ですが、英単語や文法用語がほとんど分からない状態では難しく感じることがあります。
その場合は、最初から完璧に理解しようとせず、分からない単語を調べながら少しずつ進める方法がおすすめです。ただし、1ページに何時間もかけて止まってしまうのは避けましょう。
例えば1周目は全体の流れを理解することを目的に読み、2周目で細かい部分を確認するようにすると、徐々に理解できる範囲が広がります。
世界史は用語暗記より先に大きな流れをつかむ
世界史は最初から細かい人物名や出来事を暗記しようとすると、情報量が多すぎて混乱しやすい科目です。
まずは「どの地域で、どんな国が生まれ、どのように変化したのか」という大きな流れを理解することが大切です。
例えば中国史なら、秦が中国を統一した、漢が広大な帝国を作った、唐で文化が発展したというような大きなストーリーを先に理解すると、その後の細かい用語が覚えやすくなります。
世界史の参考書は一度で理解しようとしなくていい
世界史の参考書を読んで「結局何の話だったのか分からない」と感じるのは珍しいことではありません。初めて触れる情報量が多いため、1回読んだだけで覚えることは難しいです。
おすすめの進め方は、1周目は分からない部分があっても読み進め、2周目以降で知識を整理していく方法です。
漫画で世界史を読んだことも無駄ではありません。人物や出来事への興味を作ることは暗記の助けになります。好きになった人物や時代から詳しく調べる方法も効果的です。
国語は現代文の読み方と語彙力から始める
国語は日本語だから簡単と思われがちですが、大学受験では文章の構造を読み取る力が必要になります。
まずは漢字や語彙を増やしながら、現代文では「筆者が何を主張しているか」「理由と具体例はどこか」を意識して読む練習をしましょう。
古文を受験科目にする場合は、古文単語と文法が最優先です。英語と同じように、単語と文法という基礎がない状態では文章を読むことができません。
分からないところは調べるべきか、そのまま進むべきか
勉強を始めたばかりの時は、分からないことだらけになるのが普通です。ただし、すべてを完璧に調べようとすると時間が足りなくなります。
目安としては、今後の理解に大きく関わる基礎部分は調べ、細かい知識は一度流して後から復習する方法がおすすめです。
例えば英語なら「主語」「動詞」「目的語」の意味は必ず理解すべきですが、世界史の細かい人物名の順番などは後から覚えても問題ありません。
高校3年生からの受験勉強スケジュール例
時間を確保できる場合は、最初の数か月を基礎固めに使うことが重要です。
例えば1日の勉強時間を6時間確保できるなら、英語3時間、世界史2時間、国語1時間のように英語へ多めに時間を配分する方法があります。
英語は伸びるまで時間がかかる科目なので毎日触れることが大切です。一方、世界史は繰り返し復習することで短期間でも伸ばしやすい科目です。
まとめ|ゼロからでも正しい順番で進めれば大学受験は目指せる
高校3年生から大学受験を目指す場合でも、最も大切なのは現在の学力を否定することではなく、必要な基礎を順番に積み上げることです。
英語は単語と文法の基礎、世界史は大きな流れ、国語は語彙と読解力から始めることで、少しずつ理解できる範囲が広がっていきます。
最初は分からないことが多くても問題ありません。勉強を続けることで知識同士がつながる瞬間が増えていきます。通信制高校で時間を確保できる環境は大きな強みなので、焦らず毎日の積み重ねを続けることが大学受験への近道になります。


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