英語長文を読んでいると、単語の意味は分かるのに「to」が出てきた瞬間に文全体の意味がつながらなくなることがあります。その原因の一つが、to不定詞の副詞的用法です。
to不定詞には名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法がありますが、特に副詞的用法は日本語に直訳すると不自然になることも多く、長文読解で混乱しやすいポイントです。この記事では、副詞的用法の見分け方や自然な訳し方を具体例とともに解説します。
to不定詞の副詞的用法とは何か
to不定詞の副詞的用法とは、「to+動詞の原形」が、動詞や文全体を説明する働きをする用法です。副詞は「どのように」「なぜ」「何のために」など、動作の状況を補足する役割があります。
例えば、「I went to the library to study English.」という文では、「to study English」が「went(行った)」という動作の目的を説明しています。
この場合の訳は「私は英語を勉強するために図書館へ行った」となります。「to study」は「勉強すること」ではなく、「行った目的」を表しているため、副詞的用法になります。
副詞的用法の代表的な意味は3種類
to不定詞の副詞的用法は、長文読解では主に「目的」「結果」「原因・理由」の3つの意味で使われます。
目的を表す場合は「〜するために」と訳します。例えば、「She studied hard to pass the exam.」は「彼女は試験に合格するために一生懸命勉強した」となります。
結果を表す場合は「その結果〜することになる」という意味になります。「He grew up to become a famous actor.」は「彼は成長して、その結果有名な俳優になった」と訳せます。
原因・理由を表す場合は「〜して」「〜したので」と訳します。「I was surprised to hear the news.」は「その知らせを聞いて驚いた」という意味になります。
長文でtoを見たときにすぐ訳さないことが重要
英語長文でtoを見つけると、すぐに「〜するために」と訳したくなります。しかし、すべてのto不定詞が目的を表すわけではありません。
まず確認すべきなのは、to以下が何を説明しているかです。直前の動詞を説明している場合は副詞的用法の可能性が高く、「なぜその動作をしたのか」「どんな結果になったのか」を考えます。
例えば、「I was happy to see you.」の場合、「あなたに会うために幸せだった」と訳すと不自然です。この場合は「あなたに会えてうれしかった」となり、原因や理由を表しています。
名詞的用法や形容詞的用法との見分け方
to不定詞を正しく理解するには、3つの用法の違いを判断する必要があります。
名詞的用法は「〜すること」という意味で、主語や目的語になります。例えば、「To read books is interesting.」では、「本を読むことは面白い」という意味で、to readが主語になっています。
形容詞的用法は名詞を説明します。「I have a lot of things to do.」では、「to do」が「things」を説明しており、「するべきたくさんのこと」という意味になります。
一方、副詞的用法は名詞ではなく、動詞や形容詞、文全体を説明します。「何を説明しているtoなのか」を考えることが見分けるポイントです。
英語長文で副詞的用法を読むコツ
長文読解では、to不定詞を見た瞬間に訳を決めるのではなく、文の中心となる動詞を先に探すことが大切です。
例えば、「The company developed a new system to reduce costs.」の場合、中心となる動詞は「developed(開発した)」です。「to reduce costs」は「何のために開発したのか」を説明しているため、「コストを削減するために新しいシステムを開発した」と訳します。
また、to以下が長くなっている場合でも、「この部分は何を補足しているのか」と考えることで、文構造が見えやすくなります。
まとめ|to不定詞の副詞的用法は役割を考えて読む
英語長文でtoの後ろが分からなくなる原因は、to不定詞をすべて同じ意味で処理してしまうことにあります。
副詞的用法では、「目的」「結果」「原因・理由」など、前の動詞や文全体を補足する役割があります。そのため、to以下だけを見るのではなく、何を説明しているのかを確認することが重要です。
長文では、toを見たらすぐ日本語に変換するのではなく、「このtoは何のために存在しているのか」と考える習慣をつけることで、文章全体の意味を正確につかめるようになります。


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