国際宇宙ステーション(ISS)の飛行速度は時速約2万8000km!地球を回る速さと仕組みを解説

天文、宇宙

国際宇宙ステーション(ISS)は、地球の周囲を高速で移動しながら宇宙飛行士が生活や実験を行っている巨大な宇宙施設です。地上から見るとゆっくり動いているように感じるISSですが、実際には私たちの想像を超える速度で飛行しています。

この記事では、国際宇宙ステーションの飛行速度がどれくらいなのか、なぜそれほど速く移動しているのか、地球を何時間で一周するのかについて分かりやすく解説します。

国際宇宙ステーションの飛行速度は時速約2万8000km

国際宇宙ステーション(ISS)の平均的な飛行速度は、秒速約7.7kmです。これを時速に換算すると約27,700km〜28,000kmになります。

これは旅客機の巡航速度が時速約900km、自動車が高速道路で時速100km程度であることと比較すると、非常に高速であることが分かります。

例えば、ISSの速度なら東京から大阪までの距離をわずか数十秒程度で移動できる計算になります。

ISSは約90分で地球を一周している

国際宇宙ステーションは地球の上空約400kmの軌道を飛行しています。この高さで時速約2万8000kmという速度を維持することで、地球の周囲を回り続けています。

地球一周の距離は赤道付近で約4万kmですが、ISSは約90分で地球を1周します。つまり、宇宙飛行士は1日に約16回も日の出と日の入りを見ることになります。

例えば、ISSから見る地球の夜明けは約45分ごとに訪れるため、地上で暮らす私たちとは全く違う時間感覚になります。

なぜISSはそんなに速く飛ぶ必要があるのか

ISSが高速で移動している理由は、地球の重力に引かれて落下し続けながら、同時に地球を回り続ける状態を作るためです。

宇宙空間では重力がなくなると思われがちですが、ISSが飛んでいる高度でも地球の重力は強く働いています。そのためISSは常に地球へ落下しています。

しかし、横方向への速度が非常に大きいため、地球の表面に近づく前に地球が丸く曲がって逃げていき、結果として地球の周囲を回り続けることになります。

ISSの速度は音速や光速と比べるとどれくらいか

ISSの速度を身近な速度と比較すると、その速さをより理解しやすくなります。音速は高度によって異なりますが、地上付近では秒速約340m、時速約1225kmです。

ISSは音速の約22倍もの速度で移動しています。そのため、もしISSが地上を飛行できたとすれば、周囲では強烈な衝撃波が発生するほどの速さです。

一方で光速は秒速約30万kmなので、ISSの速度は光速の約0.0026%程度です。宇宙規模で見ると、光の速度はさらに桁違いの速さであることが分かります。

ISSはどのようにしてその速度を維持しているのか

国際宇宙ステーションは、一度軌道速度に達すると、宇宙空間では大きな抵抗がないため、その速度を保ちながら飛行できます。

ただし、ISSが飛行する高度には非常に薄い大気が残っており、少しずつ空気抵抗を受けています。そのため、定期的に補給船やロシアの宇宙船などによる軌道修正を行い、高度を維持しています。

もし軌道修正を行わなければ、少しずつ高度が下がり、最終的には大気圏へ突入してしまいます。

地上からISSを見ることができる理由

ISSは非常に高速で移動していますが、条件が整えば地上から肉眼で見ることができます。これはISSが太陽光を反射して明るく見えるためです。

特に日の出前や日没後の時間帯では、地上は暗くてもISSには太陽光が当たっているため、明るい点が空を横切るように見えます。

ただし、ISSは約90分で地球を一周するため、見える時間や方向は場所や日時によって大きく変わります。

まとめ|ISSは人類が作った高速移動する宇宙施設

国際宇宙ステーションの飛行速度は、時速約2万8000kmという非常に高速なものです。この速度によって地球の重力に落下せず、約90分で地球を一周し続けています。

ISSの速さは旅客機や自動車とは比較にならないほどですが、宇宙のスケールでは光速とは大きな差があります。それでも、人間が作った人工物としては驚異的な速度で宇宙を移動している存在です。

普段何気なく見上げる空の上で、ISSは秒速約7.7kmという速度で地球を回りながら、科学研究や宇宙開発に重要な役割を果たしています。

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