英語の文章を読んでいると、whatが「何」という疑問詞ではなく使われている場面に出会うことがあります。今回の「the old man was standing on top of what looked like a wooden trap door in the ground.」という文も、その代表的な例です。
この文のwhatは疑問文を作るためのものではなく、「〜のように見えるもの」という意味を作る関係代名詞のwhatです。この記事では、このwhatの役割や文の構造、似た表現との違いを詳しく解説します。
例文の意味と全体の訳
対象の英文は「The old man was standing on top of what looked like a wooden trap door in the ground.」です。
自然な日本語にすると、「その老人は、地面にある木製の落とし戸のように見えるものの上に立っていた」という意味になります。
ポイントは「what looked like a wooden trap door」の部分です。ここでwhatは「何?」という疑問ではなく、「木製の落とし戸のように見えるもの」を指しています。
このwhatは関係代名詞のwhat
whatには大きく分けて、疑問詞としての使い方と関係代名詞としての使い方があります。
疑問詞の場合は「What is this?(これは何ですか?)」のように、分からないものを尋ねる働きをします。
一方、今回のような関係代名詞のwhatは、「the thing which」や「the thing that」に近い意味になります。つまり「〜するもの」「〜であるもの」という意味を表します。
what looked like の意味
「what looked like」は「〜のように見えたもの」という意味になります。
文を分解すると以下のようになります。
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| what | 〜するもの、〜であるもの |
| looked like | 〜のように見えた |
| a wooden trap door | 木製の落とし戸 |
つまり「what looked like a wooden trap door」は「木製の落とし戸のように見えたもの」という名詞のかたまりになります。
なぜ「a wooden trap door」と言わずにwhatを使うのか
もし文が「The old man was standing on top of a wooden trap door.」であれば、「老人は木製の落とし戸の上に立っていた」と断定しています。
しかし、元の文では「what looked like」としているため、話し手はそれが本当に落とし戸なのか確信していません。「見た感じでは落とし戸だった」というニュアンスになります。
例えば、暗い場所で何かを見た時に「箱のように見えるものがある」と言う場合も、「what looked like a box」と表現できます。
whatを使った似た表現
同じような使い方は日常英語でもよく登場します。
例えば、「I found what looked like an old photograph.」は「古い写真のように見えるものを見つけた」という意味です。
また、「She bought what she thought was a valuable painting.」では、「彼女は価値のある絵だと思ったものを買った」という意味になります。この場合もwhat以下が「もの」を表しています。
whatとthat・whichの違い
関係代名詞のwhatは、thatやwhichとは少し使い方が異なります。
whichやthatの場合は、前に修飾される名詞が必要です。例えば「the book that I bought」のように「the book」という対象があります。
一方でwhatの場合は、「what=the thing that」という意味を持つため、前に名詞を置く必要がありません。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| the book that I bought | 私が買った本 |
| what I bought | 私が買ったもの |
英文を読む時のポイント
whatを見た時に、すぐに「何?」と訳してしまうと意味が取りにくくなる場合があります。
今回のように「what+動詞」の形で、その後ろが名詞として働いている場合は、「〜するもの」と考えると理解しやすくなります。
特に「what looked like」「what seemed to be」「what I thought」などの形は英文読解で頻繁に出てくるため、まとまりで覚えておくと便利です。
まとめ
「the old man was standing on top of what looked like a wooden trap door in the ground.」のwhatは、疑問詞ではなく関係代名詞のwhatです。
「what looked like a wooden trap door」は「木製の落とし戸のように見えるもの」という意味で、話し手がそれを正確には確認できていないニュアンスを表しています。
英語のwhatには複数の使い方がありますが、「what+動詞」で「〜するもの」と訳せる場合は関係代名詞のwhatである可能性が高いです。この使い方を理解すると、英文読解で出てくる複雑な文章も読みやすくなります。


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