英語を読むときに返り読みをしないよう意識しているものの、文章の内容が頭に入らなかったり、正しい構文が判断できなかったりする人は少なくありません。英語を前から理解する力を身につけるには、単に読む順番を変えるだけではなく、英文の構造を素早く把握する力が必要です。この記事では、返り読みを減らして英語を正確に理解するための考え方や具体的な練習方法を解説します。
返り読みをしないことだけを意識すると失敗しやすい理由
英語学習では「英語は前から読めるようになろう」とよく言われます。しかし、返り読みをしないことだけを目的にすると、文章の意味を正確に理解できなくなる場合があります。
英語は日本語とは語順が異なり、重要な情報が前から順番に追加されていく言語です。そのため、単語を前から追うだけではなく、「今読んでいる部分が文の中でどんな役割をしているのか」を判断する必要があります。
例えば、主語なのか目的語なのか、修飾部分なのかを判断できない状態で前から読み進めると、後半部分で意味が分からなくなり、結果的に戻って読むことになります。
英文を理解するためには文の骨組みを先に見る
英文を読むときに最も重要なのは、文章の中心となる骨組みを見つけることです。英語の基本構造は主語(S)+動詞(V)を中心に成り立っています。
例えば「The book written by a famous author became popular.」という英文では、最初に「The book」が主語で、「became」が動詞です。「written by a famous author」はbookを説明している修飾部分になります。
このように、途中に長い説明が入っていても、まず「誰が何をしたのか」という中心部分を探すことで、文章全体の意味をつかみやすくなります。
返り読みを減らすために必要な3つの力
返り読みを減らすには、単語力だけではなく、以下の3つの力をバランスよく伸ばすことが大切です。
| 必要な力 | 内容 |
|---|---|
| 語彙力 | 単語の意味を瞬時に判断する力 |
| 文法力 | 英文の構造を把握する力 |
| 処理速度 | 読んだ情報を頭の中で整理する力 |
例えば、単語を見た瞬間に意味が分からなければ、頭の中で日本語に変換する時間が必要になります。その結果、前の文章を忘れてしまい、読み戻す原因になります。
また、文法知識が不足している場合は、単語の意味が分かっていても文章全体の関係性を理解できません。
英文を前から理解する具体的な練習方法
前から読む練習として効果的なのが、英文を意味のまとまりごとに区切る方法です。これをチャンクリーディングと呼びます。
例えば「I went to the library / to study English / after school.」のように区切ることで、「私は図書館へ行った」「英語を勉強するために」「放課後に」という順番で理解できます。
最初から完璧な日本語訳を作ろうとすると返り読みが増えます。まずは英語の語順のまま、大まかな意味をつかむ練習をすることが重要です。
構文が取れない場合に見直すべきポイント
英文の構造が分からない場合、長文読解だけを繰り返しても改善しにくいことがあります。まずは短い英文で、主語・動詞・目的語・修飾部分を確認する練習を行うことがおすすめです。
例えば「The man who lives next door is a doctor.」という文では、「The man」が主語で、「is」が動詞です。「who lives next door」はmanを説明する関係詞節だと判断できます。
このように、英文を見るたびに「この部分は何を説明しているのか」を考える習慣をつけることで、長い文章でも構造を見抜きやすくなります。
音読を取り入れると英語を前から処理する力が伸びる
英文を前から理解する力を高めるには、音読も効果的です。声に出して読むことで、英語の語順のまま情報を処理する練習になります。
特に、一度構造を理解した英文を繰り返し音読すると、英文の流れや表現のまとまりが自然に身につきます。
ただ読むだけではなく、「どこが主語で、どこが動詞なのか」を意識しながら音読すると、読解力向上につながります。
まとめ
英語を返り読みせずに理解するためには、単純に前から読むだけではなく、英文の構造を素早く把握する力が必要です。
まずは主語と動詞を見つけ、修飾部分との関係を理解する練習を行いましょう。また、チャンクリーディングや音読を取り入れることで、英語を英語の語順のまま処理する力が身につきます。
返り読みは英語学習者にとって自然な段階です。焦らず、英文構造を分析する練習を積み重ねることで、徐々に前から理解できる読解力を伸ばすことができます。


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