以前は問題なく話せていたのに、ある時期から吃音(どもり)が出るようになると、過去の病気や事故、服薬経験などが原因なのではないかと不安になることがあります。
特に、過去に大量服薬などの経験がある場合、「その時の影響が何十年も経ってから出てきたのではないか」と考える方もいます。この記事では、吃音が起こる主な原因や、過去の服薬や身体への影響との関係について、医学的な観点から分かりやすく解説します。
吃音(どもり)とはどのような状態なのか
吃音とは、話す際に言葉が滑らかに出にくくなる状態のことです。代表的な症状として、音を繰り返す「連発」、最初の音が出にくくなる「難発」、音を引き伸ばす「伸発」などがあります。
例えば、「ありがとう」と言いたい時に「あ、あ、ありがとう」と繰り返したり、「……ありがとう」と言葉の最初で詰まったりする状態が吃音の特徴です。
吃音は本人の努力不足や話し方の癖だけが原因ではありません。脳の言語処理や発話に関わる仕組み、心理的な要因などが複雑に関係しています。
過去の服薬自殺の影響が何十年後に出ることはあるのか
過去に大量の薬を服用した経験がある場合、その薬の種類や量、当時の身体への影響によっては、脳や神経に後遺症が残る可能性があります。
ただし、一般的には「何十年も経過した後に、突然吃音だけが新しく現れる」という形で過去の服薬の影響が出るケースは多くありません。
もし大量服薬の際に脳への酸素不足、神経障害、脳へのダメージなどが起きていた場合には、その影響が関係する可能性もあります。しかし、実際の関連性を判断するには、当時の状況や現在の症状を医療機関で確認する必要があります。
大人になってから吃音が出る主な原因
吃音は子どもの頃から続く場合だけでなく、大人になってから現れることもあります。大人になって発症する吃音は「獲得性吃音」と呼ばれます。
獲得性吃音の原因としては、以下のようなものがあります。
- 脳梗塞や脳出血などの脳の病気
- 頭部外傷
- 神経系の病気
- 強いストレスや精神的負担
- 一部の薬剤の影響
例えば、大きな環境変化、強い不安、長期間のストレスによって、以前は問題なく話せていた人が言葉に詰まりやすくなることもあります。
吃音が出た時に確認したいポイント
吃音が最近になって出てきた場合は、いつから始まったのかを整理することが大切です。
確認するとよいポイントには、以下のようなものがあります。
- 吃音が始まった時期
- 突然発症したのか徐々に悪化したのか
- 手足のしびれや力が入りにくい症状がないか
- 物忘れや性格変化など他の変化がないか
- 服薬や病気の既往歴
例えば、ある日突然言葉が出にくくなり、同時に片側の手足の違和感や顔のゆがみなどがある場合は、脳の病気が隠れている可能性もあるため、早めの受診が重要です。
何科を受診すればよいのか
大人になってから急に吃音が出た場合は、まず脳神経内科や神経内科で相談するとよいでしょう。
身体的な異常が見つからない場合でも、言語聴覚士による評価や、心療内科・精神科でストレスや心理的要因について相談することが役立つ場合があります。
医療機関では、現在の症状だけでなく、過去の病気や服薬歴も重要な情報になります。以前に大量服薬の経験がある場合も、医師に伝えることで原因を考える手がかりになります。
吃音に対してできる対応
吃音があると「また詰まったらどうしよう」と不安になり、その緊張によってさらに話しにくくなることがあります。
無理に早く話そうとせず、ゆっくり話す、息を整えてから話す、言葉を言い換えるなど、自分が話しやすい方法を探すことが大切です。
また、吃音は周囲の理解によって負担が大きく変わります。必要に応じて家族や職場の人に状況を伝えることも、安心して会話するための助けになります。
まとめ
過去の服薬自殺の経験が現在の吃音に関係している可能性は、状況によっては考えられますが、何十年も経ってから吃音だけが突然現れる原因として必ずしも一般的とはいえません。
大人になってから出てきた吃音には、脳や神経の病気、ストレス、心理的な要因などさまざまな原因があります。
原因を一人で判断するのは難しいため、症状が続く場合や急に悪化した場合は医療機関で相談し、過去の服薬歴なども含めて詳しく伝えることが大切です。


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