万城目学さんの『鴨川ホルモー』と、その続編にあたる『ホルモー六景』を読んでいると、登場人物の関係性や時系列が気になる場面があります。特に主人公の安倍について、続編に登場する安倍は別人なのか、それとも同じ人物なのか疑問に感じる読者も多いようです。この記事では、『ホルモー六景』に登場する安倍と『鴨川ホルモー』の安倍の関係について、作品の設定を整理しながら解説します。
『ホルモー六景』の安倍は『鴨川ホルモー』の安倍と同一人物
結論から言うと、『ホルモー六景』に登場する安倍は、『鴨川ホルモー』の主人公である安倍明ではなく、別の人物ではありません。同じ安倍明が登場しています。
『ホルモー六景』は『鴨川ホルモー』の続編ですが、単純な続きの物語ではなく、前作の出来事を補完する短編集という形式になっています。そのため、本編後の話だけではなく、本編の裏側や別の視点から描かれたエピソードも含まれています。
そのため、読者によっては時間軸が前後することで、「別の安倍なのでは?」と感じることがありますが、人物設定としては同じ安倍明です。
『ホルモー六景』は続編でありながら過去や別視点を描く作品
『ホルモー六景』の特徴は、『鴨川ホルモー』で描かれた世界をさらに広げている点です。前作で活躍した人物たちのその後だけでなく、前作の出来事の裏側にあった出来事も描かれています。
例えば、本編では主人公である安倍の視点を中心に物語が進みますが、『ホルモー六景』では他の登場人物の思いや、安倍が関わった出来事を違う角度から見ることができます。
そのため、安倍の性格や人間関係についても、前作では見えなかった部分が描かれており、シリーズをより深く楽しめる構成になっています。
安倍明という人物の特徴を振り返る
安倍明は、『鴨川ホルモー』における中心人物です。京都大学に入学したことをきっかけに、謎の競技「ホルモー」と出会い、奇妙で不思議な青春を送ることになります。
物語の序盤では、自信がなく流されやすい一面もありますが、ホルモーを通じて仲間との関係を築き、少しずつ成長していきます。
『ホルモー六景』では、そんな安倍の内面や周囲との関係性がより細かく描かれているため、前作を読んだ人ほど「この安倍はあの安倍なのか」と確認しながら読む楽しみがあります。
なぜ安倍が別人に感じられることがあるのか
安倍が別人のように感じられる理由の一つは、『ホルモー六景』が時系列順に並んだ物語ではないためです。
また、短編ごとに主人公となる人物や視点が変わるため、安倍が登場する場面でも、前作とは違った印象を受けることがあります。
例えば、同じ人物でも友人から見た姿と本人の視点で見た姿が違うように、『ホルモー六景』では安倍というキャラクターの新しい一面を見ることができます。
『鴨川ホルモー』と『ホルモー六景』を読む順番
作品をより楽しむなら、まず『鴨川ホルモー』を読んでから『ホルモー六景』を読む順番がおすすめです。
『鴨川ホルモー』で安倍や周囲の人物、ホルモーという独特の世界観を知っていると、『ホルモー六景』で描かれる補足的なエピソードや人物の心情がより理解しやすくなります。
逆に『ホルモー六景』を先に読んでも楽しめますが、登場人物の関係性や出来事の背景を十分に味わうには、前作を読んでから手に取る方が作品の魅力を感じやすいでしょう。
まとめ|『ホルモー六景』の安倍は別人ではなく同じ安倍明
『ホルモー六景』に登場する安倍は、『鴨川ホルモー』の主人公である安倍明と同一人物です。別人として登場しているわけではありません。
ただし、『ホルモー六景』は時間軸や視点が変化する短編集のため、前作とは違った安倍の姿が描かれています。そのため、初めて読むと別人のように感じることがあります。
前作で描かれた青春物語をさらに深く楽しむための作品が『ホルモー六景』であり、安倍明という人物の魅力をより知ることができる一冊です。


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