電線管の許容本数にアース線は含める?配管内の電線本数の数え方と注意点を解説

工学

電気工事で電線管に配線を行う際、管内に何本まで電線を入れられるのかという「許容電線本数」は重要な確認事項です。特に接地線(アース線)を含めるのかどうかは、現場で迷いやすいポイントの一つです。

この記事では、電線管の許容本数を考える時の基本的な考え方や、アース線の扱い、配線設計で注意すべき点について分かりやすく解説します。

電線管の許容本数とは何か

電線管の許容本数とは、電線管の中に収めることができる電線の本数を決めた基準のことです。電線を入れすぎると、電線同士の発熱や施工時の引き込み作業の困難さにつながるため、一定の制限があります。

電線管内の電線本数を決める際には、単純な本数だけではなく、電線の太さや管の内径、占積率(電線が管内部を占める割合)などを考慮します。

例えば、細い電線なら多く入れられる一方で、太い電線では少ない本数しか入れられません。同じ管サイズでも使用する電線によって許容される本数は変わります。

アース線は電線本数に含めるのか

電線管内の許容本数を確認する場合、基本的にはアース線(接地線)も管内に収める電線の一つとして考えます。

つまり、電源線2本に加えてアース線1本を同じ電線管に通す場合は、合計3本の電線として管内占積率や許容本数を確認する必要があります。

例えば、コンセント回路で接地極付きコンセントを設置する場合、電源の非接地側・接地側の2本だけでなく、接地線を追加する場合があります。その場合もアース線を含めた状態で配管設計を行います。

アース線だから数えなくてもよいという誤解

アース線は通常の負荷電流を流す目的ではありませんが、電線管内のスペースを使用するため、物理的には他の電線と同じように扱う必要があります。

「電気を流す線ではないから本数に入れなくてもよい」と考えるのは誤りです。許容本数の計算では、安全に施工できる空間を確保することが目的だからです。

特に配管が長い場合や曲がりが多い場合は、アース線1本の追加でも施工性に影響することがあります。

電線管内の占積率で確認するポイント

実際の配管設計では、電線の本数だけではなく、電線の外径と電線管の内側の大きさから占積率を確認します。

例えば、同じ3本の電線でも、1.6mmのVVFケーブルを入れる場合と、太い電線を入れる場合では必要な管サイズが変わります。

施工時に無理に電線を押し込むと、電線の被覆を傷つけたり、将来的な増設や修理が困難になったりするため、余裕を持った設計が重要です。

電気工事で配管設計を行う時の注意点

電線管のサイズを決める時は、現在必要な電線だけではなく、施工性や将来的な変更も考慮することが大切です。

例えば、後から接地線を追加する可能性がある場所では、最初から余裕のある管径を選んでおくことで、追加工事が容易になります。

また、電線管の種類や施工方法によって適用される基準が異なる場合があるため、実際の工事では電気設備技術基準や関連する施工基準を確認することが必要です。

まとめ

電線管の許容本数を確認する場合、アース線も基本的には管内に入る電線として数えます。接地線だから特別に除外されるわけではありません。

配管設計では、本数だけでなく電線の太さや占積率、施工性などを考慮することが重要です。

安全で確実な電気工事を行うためには、アース線を含めた状態で余裕を持った配管計画を立てることが大切です。

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