スズメバチとミツバチの巣は何でできている?巣作りの材料と作り方を解説

昆虫

ハチの巣は複雑な六角形の部屋が並んでおり、まるで人間が作った建築物のように見えます。しかし、スズメバチとミツバチでは巣を作る材料も作り方も大きく異なります。

この記事では、スズメバチやミツバチがどのような材料を集め、どのように巣を完成させているのか、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。

スズメバチの巣は木の繊維から作られている

スズメバチの巣の主な材料は、木の皮や枯れ木などに含まれる植物の繊維です。スズメバチは木材を自分の口で削り取り、唾液と混ぜてペースト状の材料を作ります。

この材料を何度も運び、乾燥させながら薄い紙のような層を重ねて巣を作ります。そのため、スズメバチの巣は「紙の巣」と表現されることがあります。

例えば、古い木の柱や木製のフェンス、枯れた木の表面などから繊維を集めることがあります。集めた繊維はハチ自身が加工し、丈夫で軽い巣へと変化します。

スズメバチが作る巣の構造

スズメバチの巣は、外側を覆う外皮と、内部にある六角形の育房(幼虫を育てる部屋)からできています。

巣の内部には何層もの六角形の巣盤があり、幼虫やさなぎを守るために効率的な構造になっています。巣が大きくなるにつれて、女王バチや働きバチが材料を追加しながら拡張していきます。

初期の巣は女王バチが一匹で作りますが、働きバチが増えると分担して巣作りを行うようになります。

ミツバチの巣は蜜ろうで作られている

ミツバチの巣は、スズメバチとは違い「蜜ろう(みつろう)」という特殊な材料で作られています。

蜜ろうは、働きバチの腹部にあるろう腺から分泌される物質です。ミツバチは体内で作ったろうを小さな粒として出し、それを口で柔らかくして六角形の巣を作ります。

蜜ろうは人間にも利用されており、ろうそくや化粧品、食品用のコーティング剤などにも使われています。

ミツバチの巣が六角形になる理由

ミツバチの巣が六角形なのは、少ない材料で広い空間を効率よく作ることができるためです。

丸い部屋を並べると隙間ができますが、六角形なら隙間なく敷き詰めることができます。そのため、限られた蜜ろうを無駄なく使いながら、多くの幼虫や蜜を収納できます。

例えば、巣箱の中で飼育される養蜂用のミツバチも、自然界のミツバチと同じように蜜ろうで六角形の巣を作ります。

スズメバチとミツバチの巣の違い

種類 主な材料 特徴
スズメバチ 木の繊維、樹皮、唾液 紙のような巣で外側が覆われている
ミツバチ 蜜ろう 黄色から白色の六角形の巣が並ぶ

同じハチの仲間でも、巣の材料は大きく異なります。スズメバチは植物繊維を利用して丈夫な紙状の巣を作り、ミツバチは自分の体から作り出した蜜ろうで巣を作ります。

この違いは、それぞれのハチの生活方法や、巣に求められる役割の違いによるものです。

まとめ

スズメバチの巣は、木の皮や枯れ木などから集めた植物繊維を唾液で加工して作られています。一方、ミツバチの巣は、働きバチが体から分泌する蜜ろうによって作られます。

どちらの巣も、ハチが長い時間をかけて作り上げる高度な構造物です。紙のようなスズメバチの巣と、ろうでできたミツバチの巣は、材料こそ違いますが、効率よく子育てや食料保存を行うための工夫が詰まっています。

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