英文解釈で迷いやすい3つのポイントを解説|時を表す副詞節・have records of・関係詞thatの語順

英語

英文を読んでいると、文法知識だけでは理解しにくい表現に出会うことがあります。特に、未来を表す文で現在形が使われる理由や、直訳すると不自然になる表現、関係詞節の語順などは多くの学習者が疑問を持つポイントです。この記事では、実際の英文をもとに、自然な英文解釈につながる考え方を解説します。

by the time節で未来でも現在形を使う理由

「He’ll have been in the lab for over 8 hours by the time he finishes the experiment.」という文では、「by the time he finishes the experiment」の部分が未来の出来事を表しています。

しかし、英語では時や条件を表す副詞節の中では、未来の内容であってもwillを使わず現在形を使うというルールがあります。これは未来の出来事を表していないのではなく、「その時点」を基準として表現しているためです。

この文を分解すると、「彼が実験を終える時までには、彼は8時間以上研究室にいることになる」という意味になります。メインの文では未来完了形のwill have beenが使われていますが、by the time以下は時間を示す条件部分なので現在形のfinishesになります。

例えば、「I will call you when I arrive home.(家に着いたら電話します)」でも、when I arrive homeは未来の話ですがarriveと現在形になります。これはby the time、when、if、untilなどの時・条件を表す節で共通するルールです。

We have records of one kind or anotherが表す意味

「We have records of one kind or another that extend back over five millennia」という文では、「records」をどのように訳すかがポイントになります。

recordsは単純に「記録」と訳すことができますが、英語のhaveには「所有している」「存在している」という意味があります。そのため、We have recordsは「私たちは記録を持っている」から自然な日本語では「記録が残されている」「記録が存在する」と訳すことができます。

また、「one kind or another」は「ある種類または別の種類」という直訳になりますが、英語では「何らかの種類の」「さまざまな形の」という意味で使われます。

そのため、「We have records of one kind or another」は「私たちには何らかの形の記録が残っている」「さまざまな記録が存在する」という意味になります。

例えば、「There are people of one kind or another who support the idea.」なら、「その考えを支持する何らかの人々がいる」ではなく、「さまざまな形でその考えを支持する人々がいる」と理解すると自然です。

関係代名詞thatとinto the east coast of Britainの位置関係

「the great gash that the Thames estuary makes into the east coast of Britain」という部分は、関係代名詞の仕組みを理解すると読みやすくなります。

まず基本となる文を考えると、「The Thames estuary makes a great gash into the east coast of Britain.」となります。

ここでgashは「大きな裂け目、切れ込み」という意味です。つまり「テムズ川の河口がイギリス東岸に大きな切れ込みを作っている」という意味になります。

この文のa great gashを先行詞として前に出し、関係代名詞thatで説明すると、「the great gash that the Thames estuary makes into the east coast of Britain」という形になります。

関係代名詞that以下では、「the Thames estuary makes(テムズ川河口が作る)」という動詞部分の後ろに、もともと存在していたinto the east coast of Britainが残っています。これは目的語だけが関係詞によって前に移動したためです。

なぜthe great gash into the east coast of Britain that the Thames estuary makesではないのか

「the great gash into the east coast of Britain that the Thames estuary makes」という形も文法的に完全に不可能というわけではありませんが、元の英文の方が自然です。

英語では、名詞を説明する要素が長い場合、後ろに置く傾向があります。特に関係詞節は情報量が多いため、名詞の直後に置いて説明する形が一般的です。

元の文では、「大きな切れ込み」という中心となる名詞をまず提示し、その後で「どのような切れ込みなのか」を関係詞節で説明しています。そのため、読み手は内容を順番に理解できます。

一方で、「the great gash into the east coast of Britain that the Thames estuary makes」では、gashの後ろに場所を示すinto句が先に入り、その後に関係詞節が続きます。そのため、どこまでが名詞の説明で、どこからが追加情報なのかが少し分かりにくくなります。

英文解釈では文の骨格を先に見ることが重要

今回の3つの例文に共通しているのは、単語を一つずつ訳すだけではなく、英文の構造を見ることの重要性です。

by the time節では「未来でも現在形になるルール」、have recordsでは「haveの基本的な意味」、関係詞では「元の文に戻して考える方法」を使うことで、複雑に見える英文も理解しやすくなります。

例えば長文読解で関係詞が出てきた場合も、まず関係詞節を外して主節の意味を確認し、その後で追加説明を戻すように読むと、英文の構造を正確につかめます。

まとめ|英文の疑問は文法ルールと構造理解で解決できる

未来の内容なのに現在形になる副詞節、直訳では理解しにくいhave records of one kind or another、関係詞節の語順は、英文読解で頻出する重要ポイントです。

英語では日本語とは異なる考え方で情報を配置するため、単語の意味だけではなく「なぜその形になっているのか」を考えることが大切です。

英文を読む際は、文の骨格を確認し、元の形に戻して考える習慣を身につけることで、難しい英文でも正確に理解できるようになります。

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