火成岩は三種類ある?火山岩・深成岩ともう一つの分類、正しい分け方を解説

地学

火成岩には「火山岩」と「深成岩」があると学校で習いますが、「第三の種類がある」という話を聞くと混乱する人も少なくありません。実際、火成岩の分類には複数の考え方があり、どの分類を指しているかによって説明が変わります。

この記事では、火成岩の基本的な分類方法、火山岩と深成岩の違い、そして「三種類ある」と言われる理由について、高校地学レベルの内容まで含めて分かりやすく解説します。

火成岩とはどのような岩石なのか

火成岩とは、地下深くにあるマグマが冷えて固まってできた岩石のことです。マグマは高温で液体状になった岩石であり、それが冷却されることで鉱物の結晶が成長し、固体の岩石になります。

火成岩は、マグマがどこで冷えて固まったかによって大きく二つに分類されます。それが「火山岩」と「深成岩」です。

例えば、地表近くで急速に冷えたマグマからできる岩石は火山岩、地下深くでゆっくり冷えたマグマからできる岩石は深成岩になります。

火山岩と深成岩の違い

火山岩は、マグマが地表または地表近くまで上昇し、急速に冷えてできた岩石です。冷える時間が短いため、鉱物の結晶が大きく成長することができません。

代表的な火山岩には、流紋岩・安山岩・玄武岩があります。日本の火山地帯では安山岩が多く見られ、富士山の溶岩などは玄武岩質のものが知られています。

一方、深成岩は地下深くでマグマが長い時間をかけて冷却されてできる岩石です。ゆっくり冷えるため、鉱物の結晶が大きく成長し、肉眼でも粒状の組織を見ることができます。

代表的な深成岩には、花こう岩・閃緑岩・斑れい岩があります。建築材料として使われる花こう岩は、深成岩の代表例です。

「火成岩は三種類ある」と言われる理由

火成岩は基本的には「火山岩」と「深成岩」の二種類に分けるのが一般的です。しかし、高校以上の地学では別の分類方法を扱うことがあります。

その一つが、マグマが冷える場所による分類で、「火山岩」「半深成岩」「深成岩」の三種類に分ける考え方です。

半深成岩とは、火山岩と深成岩の中間的な環境でできた岩石です。マグマが地表には出ず、地下の比較的浅い場所で固まったものを指します。

半深成岩とは何か

半深成岩は、地下の浅い場所でマグマが冷えてできた岩石です。火山岩ほど急速ではなく、深成岩ほど長時間でもない速度で冷却されます。

そのため、結晶の大きさや岩石の組織も火山岩と深成岩の中間的な特徴を持ちます。

代表例としては、ひん岩や花こう斑岩などがあります。ただし、日本の高校地学では火成岩を火山岩と深成岩の二分類で説明することが多く、半深成岩を詳しく扱わない場合もあります。

高校地学ではどの分類を覚えればよいのか

高校地学や受験勉強では、基本的には「火成岩=火山岩+深成岩」と覚えて問題ありません。

火山岩は急冷してできるため細かい結晶、深成岩はゆっくり冷えるため大きな結晶になるという違いが重要です。

ただし、大学レベルの地質学や専門的な岩石学では、半深成岩を含めて三種類に分類することがあります。そのため、「火成岩には三種類ある」という話も完全な間違いではありません。

火成岩の分類を理解するポイント

火成岩の分類で重要なのは、種類の数を暗記することよりも「マグマがどこで、どのくらいの速度で冷えたか」を理解することです。

同じマグマからできた岩石でも、冷却条件によってできる岩石の種類や結晶の大きさが変化します。

例えば、地下深くでゆっくり冷えれば花こう岩のような深成岩になり、地表へ噴出して急速に冷えれば流紋岩や安山岩などの火山岩になります。

まとめ

火成岩の基本的な分類は「火山岩」と「深成岩」の二種類です。しかし、専門的な地質学では「半深成岩」を加えて、火山岩・半深成岩・深成岩の三種類に分類する場合があります。

そのため、「火成岩は三種類ある」という話は、どの学習範囲や分類方法を使うかによって正しくも間違いにもなります。

高校地学ではまず火山岩と深成岩の違いを理解し、さらに詳しく学ぶ段階で半深成岩という中間的な分類があることを知っておくと、混乱せずに火成岩を理解できます。

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